覚えることは学校でたくさん習った。 確かにそれは必要なことだったし、これからも必要だろう。
でも覚えることだけじゃ足りない。 それでは頭も気持ちもパンクしてしまう。
こんなにひどい世界で、鉛の鎧を着ているみたいに歩かずに すむためには、忘れる能力がいる。
足取り軽く歩くためには、忘れる能力が必要だ。
「忘れること」はずっとまるで呪いのようにあつかわれてきた。 子供だった君の「忘れること」は親から批難され、教師に軽蔑され、 君自身の「自分が自分を嫌いになる感情」を引き起こしてきた。
控えめに言っても忘れることは嬉しいことではなかった。
今日からは違う物の見方をしてほしい。 忘れることができるからこそ生きていられるのだと。 少なくともいくばくかのことを日々忘れているからこそ、 今日が完全に古い退屈したことの繰り返しのみにならずにすむのだと。 もし君さえ完全に忘れることができるなら、毎日ずーっと見飽きた人の顔 ですら、新しい出会いとして感じることができるだろう。
僕は今日、声高らかに「忘れること」を祝福しよう!
今日は「忘れること記念日」だ!だ!だ!
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