2002年10月31日(木) |
変な理由で落ちたバイトの面接 |
一昨日フロムAを読んでると、短期のアルバイトで適当なのがあったので 申し込みました。11/1から中頃くらいまでの勤務。 時給は安めの派遣社員なみの1200円。仕事の内容は携帯のチェック。
電話してみると募集中とのことなので、面接を予約しました。 今日の昼過ぎから面接。十分過ぎの面接が終わり、これで採用、不採用が 決まるのかと思いきや、一時間後にもう一度来てくれと担当者が言う。 みんなで勤務先のほうの面接も受けてもらうから、ということだ。 仕方ないのでラーメンを食べて時間をつぶす。
一時間後に来てみると7人くらいの応募者。みんな、英語ができたり 留学してたり資格持ちだったり、今どきのフリータ−はインテリなのか と思うくらい。
逆に言えばそんな彼らでも望まざる失業状態にあらねばならない 今の日本の不況、特に関西の不況がそこまで深刻であるとも言えますが。
たかだか二週間程度のバイトの面接に、
「将来はどうするつもりなのか?」 「今までの仕事では何をしてきたのか?」 「パソコンは何のために使っているか?」 「一月の携帯代はいくらか?」
いちいち細かいことをやたら根掘り葉掘り聞く。 なんでたかだか二週間のバイトの面接にこんなくだらない質問ばかり 一生懸命聞き出して時間を無駄遣いするのか?
現在斜陽の真っ最中とも言われる大阪に本社のある某有名大手家電メーカー 系のオフィスビルの中で、不快に時間が過ぎてゆく。
採用にあたってやたら神経質になるのは、新製品のチェックだからと いうことだが、質問の内容はおよそそれとは関係無さそうなのだ。
2時に面接だったのに、終わったのは午後5時過ぎ。 すぐに面接結果を電話連絡するからと言われたので、みんな 携帯の待ち受け音の音量を、最大にして待っている。
やがて、JRの中で携帯が鳴る。非常時なので、通話することにした。 電話の内容は、落ちたということだった。
担当者が言うには、
「簡単に言うと、高学歴の方にこんなに単純な作業に協力していただけるか どうか不安だと勤務先の方が言われるので・・・。」
訳がわからん。あきれて物も言えん。 採用、不採用は人数枠があるから何人かが不採用になるのは当然で、 仕方の無いことだ。しかし、この言い種はなんなのだろう。
高学歴=非協力的なのか?
この発言は勤務先の担当者が学歴コンプレックスの固まりであることの 裏返しであることは間違いないだろう。
私の協調性に問題があると判断したのなら、学歴がどうのこうの言わずに 協調性に欠けると判断されましたと言ってくれればいい。 そういうのは言いにくいということであれば、何もいちいち理由を話して もらわなくてもいい。
単純作業であることは、求人誌を見た段階で分かっているぞ。 高度な協調性がいるなら、「誰にもできる作業」などと書くでない。 私は働くにあたっては協調的だし、高学歴の人が低学歴の人よりも 非協調的だということは全くない。前の職場は国公立大出身の方が かなり多かったが、非常に仲良く、チームワークがあって、協調的だった。
逆に神戸市の中の、柄が悪いと一般に認識されている某地域の引越屋で バイトした時は、中卒と出来の悪いと一般に認識されている高校卒の 人が多かったが、先輩社員が後輩社員を怒鳴りつけたり、殴りつけたり しながら仕事をしていて、とても恐ろしく感じたものだ。
これでは「逆学歴差別」だ。
そんなに高学歴が嫌なら(高学歴と言う程良い大学に行ってた訳でも ないのだが)、求人広告に「大卒以上不可」とか、「TOEIC何点未満の 方希望」とか、はっきり書いてくれたらいい。そしたらわざわざ時間を 割いて面接を受けなくて良かったのに。
雇用情勢の厳しさを一面で感じはしたが、むしろ企業としては この面接担当者のようなどうしようもない中高年の労働者をリストラして 人件費をもっと削減していくべきなのだろうなあという印象の方が 強く残った。
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