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■ けつまずく
猫と言うのは敏捷な生き物で、もし巷で言われている関東大地震が起きても、下僕(特に、私)よりも猫の生き延びる確率のほうが高いのではないかと、常々思っている。
思っているのだが……。時々不安になるのは、夜、電気を消した廊下を歩いていて、突然、けつまずくとき。
ケース1 ポッポが廊下にうずくまっている。黒いので、メガメを外した状態の私では、まず視認できない。トイレ、トイレと手探りで歩いていて、ドッとつんのめると、たいていポッポが「ヒニャ」と逃げてゆく。おいおい、猫なんだから、けつまずく前に危険を察知してよけろよ、と思いつつ、ごめん、ごめんと謝る。
ケース2 キラリンが足元にじゃれかかってくる。以前にも書いたが、どういうわけか、キラリンは8の字を描くように私の足元にじゃれつく。蜂じゃないんだから、と呟きつつ、おっとっととキラリンにけつまずく私。キラリンは飛び上がって、逃げていく。
我家で猫につまずくのは、まずこの2ケースしかない。ポッポに劣ず重量級のジュリナでも、意外に敏捷なのだ。甘えたの練々も、けつまずくほどには絡まってこない。
君ら、猫でしょ? 頼むから、自分の身は自分で守ってね。あとのご飯は私がなんとかするから。そう言って、夜中に、闇に向かってかき口説く私だった。
◆気がつくと、一日中、ご飯のことを考えている。猫たちのご飯、リュウのご飯。体重から割り出した猫たちのご飯の量を考えると、まだ余裕で残っているはずの猫缶がない?! 確か、今日夕方飼ってきたばかりのはずのバナナが、どうしてあとかたもない? 3本あったはずなのに。そして、一緒に買った大福は? もちろん、猫缶は猫たちのお腹へ、バナナと大福はリュウのお腹へ。そして、私は自分のご飯のことを忘れている。なのに! なんで痩せないんだろう? 人生はときとして、理不尽に満ちている。
* 朝−大根と里芋の煮物、クレソンとスモークサーモンのサラダ、ニラと卵のスープ * 昼−マカロニのトマトソース煮(玉葱、チーズ)、茹で豚のサラダ(レタスとキュウリとプチトマト) * 夜−サバの酒蒸しタルタルソース和え、じゃがいもとカラーピーマンとインゲンのバターソテー、焼きトマト、肉ダンゴと野菜のスープ(牛肉、玉葱、チンゲンサイ、エリンギ、にんじん)
2003年11月08日(土)
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