にゃんことごはん
ごはん



 我家の猫が揃ってお気楽なのは、私のせいなのか?

猫は飼い主に似る……らしい。いや、猫に限らず、なのかもしれないけれど。

だとしたら、我家の猫たちが好き勝手にのほほんと生きているのは、私に似たからなのだろうか? それぞれ個性はあるものの、そう気難しいのもいなければ、トラブルになるほど攻撃的なのもいないし、隔離しなくてはならないほど神経質なのもいない。平和主義といえば聞こえはいいが、要は、おおざっぱなのだ。

一日に一回か二回、ふにゃら〜とそれぞれのやり方で甘える以外は、私など眼中になく、ご飯さえあればご機嫌。雷が鳴ってもぐーぐー寝こけているほど図太い。

友好的で性格も温和といわれるキジのニャンとキラリンはともかく、我家に来た当初、寂しいのか情緒不安定なのか、あおあお鳴きどうしだったポッポは、いつのまにか鳴かずに尻尾をパタパタさせる猫になってしまった。見るからに繊細でポッポ以外の猫となじまなかったジュリナはいまやルノアール風おでぶ。キラリンとニャンの下敷きになっても、ものともせずに寝ている。

神経質な猫が多いといわれる白猫だが、練々はどこをどうみても神経質とは対極にあるし、子猫のころは音に敏感で、ちょっとの物音でビクンとしていたショーは、寝ていようが醒めていようがマイペースとしかいいようのない猫になった。

唯一、気難しくて自己主張が強くて怖がりだったあみっちでさえ、ここ一年ばかりは、ひとの膝の上で腹を出して平気で寝てしまう。

なんでうちの猫ってば、ほや〜としていて食い意地がはっていて、人生是極楽みたいにへら〜としているのだろう。もっとこう、キリッというか、シャキッというか、あるいは猫らしく謎めいているとか、怪しげとか、違ったあり様もあるだろうに……と常々思っていたのだが、もしかして、それは私に似たからなのだろうか。

それとも、私がただ、猫たちの深い苦悩や悲哀を見抜けないだけなのだろうか。と、脱力しきった姿を見つつ、考える冬の夜。

◆カキをたくさんいただいて、カキ尽くしの数日。酢牡蛎に、バター焼き、鍋。なんて贅沢なんだろう。しかし、どうして目をそらした隙に、数が減っているのだろうなあ、そこの君!

* 朝−チーズトースト、豚肉と小松菜炒め、トマトと卵のスープ
* 昼−煮込みうどん(鶏肉、下二田ネギ、揚げ)
* 夜−牡蠣鍋(大根、白菜、焼き豆腐、しらたき、えのきだけ、下二田ネギ)、サーモン丼(ノリ、ミズナ、ノリ)、インゲンバター焼き、切り昆布煮物(大根皮、にんじん、揚げ)

2003年12月28日(日)
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