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■ 我家に猫がやって来た冬の日、幸せも一緒にやってきた
ときどき、我家に猫が始めてきた日のことを思い出す。
最初にきたのはニャンだった。母子家庭の我家、仕事で急がしい母親にリュウが訴えたのは、小学校に入ったころ。「一人でお留守番じゃ寂しい」と。 学校から帰ったと思えば、そのまま遊びに出て暗くなるまで帰って来ないリュウでも、母が暗くなっても帰宅しないのは寂しかったのだろう。 最初は「猫を飼いたい」と言われて「世話が大変だからダメ」と答えた。次に「ハムスター。それだったら、僕でも世話ができる」と言われた……のだが、どこに行けばハムちゃんを飼うことができるのかわからないまま(要するにペットショップ等の下調べをしなかった)、帰宅した。
それから1年。ある日、テレビのお見合い番組を眺めていたリュウが、私に言った。「ママ、これに出て恋人見つけて、僕に弟作ってよ」。はい? 弟作れ? 「恋人同士になれば、弟できるでしょ?」「いや、できるのが弟か妹かは、選べないから……」「えー?! 選べないの。じゃ、だめじゃん」 そして、リュウは私を見て決然と言い放ったのだ。 「弟がだめなら、猫で我慢するから」。
本人は忘れている。母親に「弟を作るか、猫を飼うか」と脅迫したんなんてことは。
その少し後に、たまたま拾われニャンコの里親募集ページを見つけた友人が、「猫飼わない?」とメールをくれ、それでやってきたのがニャンだった。
12月の、年末も差し迫った日のことで、リュウは風邪気味でパジャマ姿で横になっていた。私は朝から、猫トイレや猫砂の買出しにばたばたしながら、ああ、これってリュウが生まれるちょっと前のばたばたに似ているなぁなんて思っていた。 そしてやってきたニャンは、子猫という言葉から想像していたより大きかったけれど、想像していたよりも、ずっとずっと可愛くて、それはもうリュウも私も興奮しまくったものだ。
今でも、あの日の狂騒と、それがもたらした幸せを思い出す。 新聞の、今まさに読んでいる記事の上にどっかりと座られても腹を立てるどころか、元凶の猫を愛でることを幸せと思うように躾られてしまったことの幸せを……。
◆地下鉄効果か、元町も中華街も人が多い。
* 朝−サバのムニエル(昨日の残り)、焼きトマト、小松菜のバターソテー、ニンジンと白菜と鶏肉団子のスープ * 夜−おでん(こんにゃく、大根、ちくわぶ、鰯のつみれ、牛すじ、卵、ハンペン、海老天)、海苔巻(まぐろ、ほうれん草、たらこ)、スーチカのサラダ(しめじ、レタス)
2004年02月03日(火)
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