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■ 「虹の橋」と聞くと、なぜか浅川マキの「不思議な橋」を思い出す
我家の「姫」ことジュリナがこの世を去りました。
雪模様の2月にやってきて、4年と半年。
日記にも書いたのですが、7月に入って急に暑くなったころから食欲が落ち、病院に連れて行った際には「暑さ負けでしょう。ただ、心臓が少し心配。この年齢だから、体調が戻ったらフードを変えて体重を落とすことを考えましょう」ということでした。
が、さらに食べる量が減ってきたので、再度、病院へ。レントゲンを撮ると、心臓ではなく肺が変形していて心臓の動きを妨げていること(これは先天的な奇形かも、とのこと)、肝臓も変形していて腫瘍の疑いがあるということがわかりました。
このときはまだ、食べさせれば素直に食べていたのですが、それも拒むようになり入院。
一時は持ち直し、病院に行くとニャーニャー鳴いて撫でろポンポンしろと姫ぶりを発揮しまくっていたのですが、昨日の朝、容態が急変。
それでも、私が行くとわかるようで興奮して呼吸が苦しくなったり、でも撫でるとまた穏やかな呼吸に戻ったり、というのを繰り返していました。
今日の夜、それまで苦しそうだったのが、すぅっと眠り、そのまま目覚めることなく、午後11時9分ごろ静かに逝きました。
今夜はお通夜です。
仏壇のない我家には線香というものがなく、インドのお香があったのでそれを焚いています。
ポッポ以外の猫たちは、サーモンピンクのスカーフに包まれたジュリナを代わる代わる覗き込んで匂いを嗅ぎ、お別れをしました。
ポッポは寝ています。
この数日、病院と家を一日に何度も何度も行ったり来たりして、その道すがら、いろんなことを思い出しました。
我家に来てしばらくは、洗面所のタオル籠をねぐらにしてポッポ以外の猫を寄せ付けなかったこと。慣れてからは、我が物顔に居間のソファを、ポッポともども占領していたこと。
壁紙を爪研ぎにしてくれた第一号で、お陰でジュリナのあとにやってきた猫たちは、壁紙で爪を研ぐようになったこと。
気難しくて、ほかの猫と一緒にご飯を食べるのが嫌いだったこと。あみっちとは、最後まで犬猿の仲だったこと。神経質なくせに、雷が鳴り響いてもビクともせずに寝ていたこと。
でも何よりも、ルノアールの絵画のような色彩と豊満な体躯といかにも甘ったれな甲高い鳴き声。
精一杯ではありましたが最善だったとはとても思えないので、苦々しいものもあります(もっと早くに気がついていれば、みたいな、あとから言っても詮無いことばかり……)。それでも最後、たくさん撫でてポンポンする時間を持てて、眠るように逝ってくれたのだけが、救いです。
ジュリナと一緒に過ごした4年と半年……ほんとうに短かったなぁ。
もっと一緒にいられると思っていたのに。
それだけが残念です。
2004年08月25日(水)
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