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■ 彼岸入り 常世のこちら変わりなく 逝った仔たちの面影しのぶ
ジュリナ、ポッポ太郎、あみちゃん、あの日からずいぶん過ぎて、ママはすっかり婆さんになりましたよ。腰も痛いし、膝も時々痛いし、目も悪くなったし、前ほどテキパキとは出来なくなったし、物忘れはひどくなるし。 右足の甲にはガングリオンなんておできのお化けみたいなのができてるし、歯も抜けちゃって差し歯になったし……。
大猫リュウは、大学2年生になりましたよ。 一番、ポッポと遊んでくれたよね。ジュリちゃんのことも一杯ポンポンしてくれたよね。風邪ひきあみっちを連れて帰ろうと言ったのはリュウなのに、あみっちたら、リュウには懐かなくて。でも、リュウはいっつも、あみっちのことが好きだったよ。亡くなる間際、膝に乗ってくれたって、喜んでくれたよね。
もっともっと長生きができたかもしれなかったのに、と時々思い出します。 私がもう少し……なんて、今さら言っても詮無い繰言。 熊の仔みたいに大きい赤ちゃんポッポや、ルノアールのような色合いの優雅なジュリナや、はしこくて小さくて美人のあみちゃんが、今もニャンちゃんと一緒に寝ていたり、ショーちゃんと追いかけっこしたり、練ちゃんやきらちゃんと団子になっていたり、そんな姿を見ることができたかもしれないのに……なんて、ないものねだりですね。
寒い晩秋、風邪ひきなのを拉致って(w)きたあみ、やっぱり寒い寒い日に兄妹(姉弟?)でやってきたポッポとジュリナ、君たちが来た日のことは、今も鮮やかに思い浮かべることができるよ。そして、君たちがいた日々のことも。 家庭内野良でなかなか甘えてくれないのにパソデスクの前の私の膝には乗ってくれたあみちゃん、いつだってどんなときだってポンポンが好きだったポッポ、そして目が覚めると必ず甘え倒さないと気のすまない(そして甘え倒した後は、素っ気無い)ジュリちゃん……至らないところばかりで、今よりももっと未熟だった私を、許してくれていた君たち。 もっともっと一緒にいたかったよ。 でも、今は痛いことも辛いことも怖いこともないんだよね。だから、いま君たちがいない寂しさは、どうってことないよね、と思います。 いつか、そちらに行く日まで、のんびりと日向ぼっこしていてくださいね。 え? ママよりいいひとがいたら、そっち行っちゃうって? う〜ん。ママよりいいひとは、いっぱいいるからね。それで君たちが幸せだったら、それでもいいよ。ちょっと寂しいけど、まあ、仕方ないよね。
ママはまだ、そっちに行くわけには行かないんだ。ごめんね。そして、ありがとう。
2012年09月19日(水)
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