物語の物語 2002年01月29日(火)
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寒いなぁ。
火曜日はまた、ネットでぼーっと小説を読み耽ってしまって、時間が経ってしまった。
2/2土曜日に、知り合いのアトリエで勉強会があるんだけれど、それに是非間に合わせたい。できるのかなぁ。できるのかなぁ、じゃなくて、間に合わせなければならないんだけれど。
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ケルト神話とチンギスカーンの好敵手に名前を借りた物語のそのまた物語。
絵なんか決してうまくはないのだけれど、その奔放さというか、思い込みの激しさというか、そんなものに惹かれる。わたしも描きたいなぁ。
わたしは空想の世界を描けないんだよねぇ。子供の時の方が自由に描いていた。形や空間、稚拙さにさほど惑うこともなく。物語の挿絵とか。今は人型が描けない。記号化された人型。
服装や持ち物が分かれば、誰なのか判断できる。お約束。それは昔の聖書を物語る絵と同じかもしれない。記号化された人型。服装や持ち物が分かれば、誰なのか判断できる。
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形の問題はある程度クリアしたので、今研究すべきは色と構成。そしてテーマ。
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子供っぽいテーマも古くさいテーマも嫌だと、まず否定が先立つが、別に子供っぽくても古くさくても構わないのかもしれない。心奪われる何かがあるんだろう。
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鍛錬を怠るわたしは、だんだん自分の感覚が信じられなくなる。それだけが支えだったのに。
まぁ、いいや。鍛錬不足が感覚を奪うのなら、鍛錬すればまた甦るだろう。希望的観測。
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「悪魔の美術史」という本を借りて読む。深い絶望に身を静めた画家の内面を現す晩年の絵画。むーー。「天使の美術史」を借りれば良かったかも。
悪魔というのは、「悪」を擬人化したものらしい。こう聞くと、なんだ、悪魔なんて実在しないじゃん、架空の産物じゃん、なんて単純に安心したりして。
まぁそういう話じゃないんだけれど。
いかにも邪悪なオーラをぷんぷん匂わせるものもいれば、元天使に相応しく、壮健な体躯をしているものも。天使と違うのは、肌の色だけ。黒、黒は闇に通じ、悪魔の色として描かれる西洋絵画。でも、別の世界では「白い悪魔」なんかもいるのをわたしは知っている。命や心を抹殺する代名詞なら、わたしだってどこかで悪魔と呼ばれるのだろう。
民族や肌の色はどうでもいい。日常にない異形のもの、恐ろしいもの。それが悪の擬人化。脅えるのではなく、恐れるべき存在として敬われる。
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子供っぽいもの、古くさいものに惹かれるのなら、何故どの辺に惹かれるのか、調べてみたいものだ。
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テレビで恋愛をテーマにいろんな企画をこなしている。どれもこれもシンパシーは覚えず、反発する。排除したいような脱力感。他人がラブラブでも失恋してもどうでもいいや。恋ってよく分からない。
だから物語の物語、恋愛がテーマだとあんまり興味を持てない。ま、それさえもどうでもいいことだが。
これ以上どうでもいいことを書くと、太宰みたいになりそだから、この辺でキーボードと離れよう。
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ただ、わたしは物語を愛していて、その気持は子供っぽいものかもしれないけれど、こんなにも長い間、熱病のように取り付かれた。その魅力。熱に浮かされるあまり、生活も忘れるほど。あんまり肯定的な気分にもなれないが、否定するとその時間全てが消滅すべきできごとのような気持になって、わたしは歳を取れない。
なにかそこから産まれてくるといい。たとえ拙い精神の脆い子供だとしても。
by HPY
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