テンペラでドローイング「クロッキー編」 2002年02月27日(水)
----------
午前中、午後とお手軽ドローイング。
新聞記事の写真や昔のモチーフを出して描いた。お手軽って楽しいしラク。
たくさん描こう。テンペラでドローすると、油絵とも水彩ともアクリルとも日本画とも違う筆跡ができる。ガッシュやアクリルとはちょっと似ているかもしれないが、またちょっと性質が違う。
テンペラは乾きが早い。乾くと溶けない。
だから何回もなぞり描きをすると、一本ずつ線が残る。水彩だと溶けちゃうし、油絵だともっと多くの時間を待たなければできない。油絵のような透明感はないけれど、テンペラだってすこ〜し透明表現ができる。
色は限られているが、プルシャンブルーを出す。これ、結構タブー色だったんだけれど、暗色がテールベルトだけじゃ暗すぎるし、茶系は退屈だ。テンペラのプルシャンはいいな。
水彩や油絵だと、他の色を完全に染めちゃうけれど、テンペラのプルシャンはなんか奥ゆかしいのよね。赤茶にプルシャンを足して暗色にした時、そのままでは紺色は見えないんだけれど、布でこすったり筆で絵の具を伸ばすと、いきなりばぁーーーってプルシャンが出てくるの。
かっこいいぜ。プルシャン。夜はクロッキー会に参加したのだけれど、ちょっと迷って、やっぱりテンペラ絵の具を持っていった。前回はコンテでクロッキーしたのだけれど、手が痛くなるのよね。コマいもの握ってるから。表現も繊細すぎる。
繊細は当分ヤメ。一番粗い油筆で、今日はばんばん線を引いた。
すげー楽しい。人も少なかった。受験生がごそっといなかったんだ。
テンペラを周囲に跳ね飛ばしながら、びんびん線を引いた。失敗したら上描きした。ばんばん紙を無駄にした。楽しい♪♪出かける前は震えてた。武者震い?狭い会場で人とは違った画材で描くのが、そんなに恥ずかしいの?
バイクに乗るのがコワかった。月曜日の遠征の反動か。
おかげで道、間違えちまった。
でも終わったら現金なもので、割とルンルン気分で帰ってきた。
でかい画面に野太い線を引くのは気持ちがいいものだ。
珍しく相棒に見せちった。
「ふ〜ん」とか「あぁ」とかしか返事はなかったけれど、返事はどうでもいいのだ。他者がいれば満足なのだ。
by HPY
Diary INDEX
|
BACK
|
NEXT
|
制作日誌をメールで読む |
HOME GALLERY