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活字中毒         2002年04月02日(火)

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活字中毒

活字ならなんでも読みます状態。重傷。

迷路が描きたくなった。建物。

好きなモノはなんだろう?

ものすごく思い入れのある「好きなモノ」というのは、なんか無い気がして。
ネイティブアメリカンの本を借りる。

全くひどい歴史。
その中で受け継がれる文化。消えていく文化。

拝金主義と全く違うネイティブアメリカン(アメリカンインディアン)の考え方。

「戦争が日常」という感じのタイトルの写真集にも目を通す。
映像がどうしても美しくなってしまうところが哀しい。

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2・3日前に相棒と「ワンピース」(漫画)の話をしていて、「富・名声・力」の全てを手に入れた人物が得る秘宝とは何だろうと。それから、手塚治虫の「火の鳥」を信奉している相棒が「不老不死」について、小中学生の頃に結論づけた考察を語る。

もし、不老不死になれたら(不老はポイントだよなぁ)何をする?
相棒はなりたくないと即答。わたしはね、本が読みたいと考えてから答える。

子供の頃、死んで幽霊になったらやりたいことはたくさんあった。
そのもっともたるは、本屋さんに入り浸ること。(それじゃ地縛霊みたいだ ^_^;)
夜中にこっそり読むの。それから記録士になりたかった。何百年も生きて歴史を記録できたら(しかも事件ではなく生活史)良いなぁ。なんて。

絵でもいいけれど。絵もいいよね。
伊藤若仲が読売新聞の日曜版に出ていて。
1000点もの模写を行ったそうで。
つき抜けてるなぁ。
当時、模写より実写の方が重要……という世間一般の風潮を知っていたと思うんだけれど、模写もやりきってしまう。やるならとことん。


────以下抜粋────
もともとの波の形を、鳳凰の姿をなぞる。絵画論を言う以前に、そうすることが単に鋤だったのかもしれない。いずれにせよ細密かつ執拗な模写の果てに、若仲その人にしか描けないリズムが産まれる。波はいつしか雲形定規や職種のような姿と化し、鳳凰の羽には無数の球体が連なる。〜中略〜

模倣の段階を経て想像へ、という常識的な図式とは別に、「模倣がそのまま想像であるような例も、一方には存在する」 東京大学教授・佐藤康宏

絵師としての特異さはそこにある。

読売新聞文化部 前田恭二

────抜粋終わり────

本当に好きなことならやれる。

by HPY


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