制作日誌 2002年05月14日(火)
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……というわけで、制作日誌はちゃんとつけようと思う。
どういうわけじゃって?(含み笑い)
あんぐる先生のおかげで、耐久性についてちょびっと分かった。
個人の作家レベルで、耐久性を調べるには、ドライヤーで熱をあてるのでも、外に放置して、過酷な環境にわざと置くのではなく、普通の状態で、普通に年月をかけた保存。
これによって得られた情報が一番、確かなものかもしれない、って思ったから。
それがどういう手段で描かれたのか、記録することで、より確かに絵の具に関する「モノ」としての情報が手に入るってものよ。はっはっは。
今まで気持ちの記録がメインだったからね。
またモノとしての記録をしようかと。
わたしがテンペラ&板絵が好きな理由は、ここにもある。
「モノ」として美しいと思っちゃうんだよね。
多分、漆塗りの箱とか見て、そこに絵がなくても「美しい」と思う気持ちと同じなんじゃないかな、と思う。下塗り。黄色、オレンジをばしゃばしゃ薄くかけたあと、一つは茶色の上にオレンジ赤、もう一つは青を2回重ねる。もちろん絵の具はテンペラ。
支持体はシナ合板、パネルの上に膠張りした綿布、石膏。
石膏は……ボローニャ石膏かな。5層塗りくらい。(もう忘れた)
塗ってから半年から1年以上経過。
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赤い方は、枯葉の上のなんか道祖神みたいな像がベランダにあって、それを描こうと思う。
緑の方は貝を。
トレースした下絵を写し取る。
前、市販カーボンで失敗したから(ペンをはじく)、今度はトレペの裏にテレピンで溶かした油絵の具(黒)を塗った。
指触乾燥してから、ボールペンでなぞる。
うん、うまくいった。綺麗に線が出る。
それからモチーフ見ながら、インク(ニュートン黒)で明暗をつける。
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ま、こんな感じ。
by HPY
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