Memorandum
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2001年07月06日(金) 自嘲:夜明け前

沖縄の米兵による女性暴行事件は、漸く今日になって、
畏れ多くもかたじけなくも「宗主国」アメリカ様の格別の”ご好意”により、
容疑者をお引渡しいただけたようです。

・・・と、皮肉交じりに自嘲したくなるほど、相も変らぬ情けない顛末でした。

レイプ事件そのものは、たとえそれが米兵であろうがなかろうが、
言うまでもなく怪しからん事件に違いありません。
でも、それよりも何よりも特に苛立たしいのは、この事件を通して、
所詮アメリカ様の属国として保護されている野蛮国・日本という現状が
改めて露わになった事であり、
そしてそのために沖縄を人身御供に差し出している日本自体の欺瞞です。

アメリカ様にしてみれば、本来、自分たちが保護してやっている、
人権観念の怪しい野蛮な東洋の属国の黄色い猿どもなんぞに
大切な自国民を引き渡すなど、飛んでもない話でしょう。
そもそも護ってやっている代償に差し出されている南の端の島なのだから、
そこのメスの一匹や二匹、手篭めにしてもどうって事ない話だと
思っているかもしれません。
でも、あまりぐずぐすしていると蛮人どもからそのうち
どんな難癖をつけられてまた何かゆすりとられるかわかったものではありません。
まして蛮人どもの反米感情なぞが高まった日には、
今後、同じ東洋の大陸の、赤い猿どもに突け入る好きを与えぬとも限りません。
だから取りあえずは渋々容疑者を引き渡した、というところでしょうか。

一方我等が日本政府しても、
何しろ日頃つつがなく暮らしていけていられるのはアメリカ様のお陰です。
だから南の島の娘っ子なんかを人身御供にする程度は当然のことであり、
本来どうでもいい話だから
あまりくどくどとは言いたくないのがホンネなのかもしれません。
でも折角人気者になったのに、選挙を控えてここで評判を落したくはないし、
仕方ないから揉み手をしながらアメリカ様の心におすがりするしかない、と言う有り様。
そうしたら寛大にも容疑者を引き渡して下さいました。
これはもう、土下座してでも感謝したい気分でしょう。

また、日頃アメリカ様を追っ払って
代りに大陸の赤い国の属国になりたいと思っている一部の偽善者集団は、
この機をダシにして嫌米感情を煽り、少しでも自己実現を図らんとして躍起です。

結局三者三様の思惑の中で忘れ去られてしまうのは、事件の被害者個人の苦しみであり、
そして沖縄の人たちの想いであり、更には日本の自主独立の精神です。

嗚呼、日本の夜明けはまだ遠い。。


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