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2002年04月04日(木) かくして自民党政権は続く.....

朝日新聞の最新の世論調査によれば、
小泉内閣の支持率40%、不支持率44%で、初めて不支持が上回ったそうです。
もっとも、朝日系メディアの調査は、
政権に殊更不利な結果を出す事で定評?があるので、今一信用がおけませんが、
しかし、小泉内閣の支持率が、1月末の前外相・田中真紀子更迭以来
下落に歯止めがかからない事は確か。
この傾向が続けば、
いずれすべてのメディアの調査でも不支持が支持を上回る事は必至でしょう。
だんだん政権末期型の様相を呈しています。

小泉内閣、つまり自民党政権が仮に支持されないという事になれば、
本来なら、野党に政権を委ねる選択肢しかありません。.
しかし政党支持の状況を見ると、
自民党支持が前回28%から25%に落ちているのに対して
野党第一党・民主党の支持率も8%で停滞しています。
また、野党を全部をあわせても18%にしかなりません。
一方、支持政党なしは49%で、ほぼ5割に達する有り様。
つまり現状での「民意」は、政党全体に「ノー」を言っているという事です。

しかし、実際の選挙になった場合、こういう民意は全然意味をなしません。
政党支持なし層がそのまま全て棄権に回るわけではないにしても、
投票率50〜60%で、結局自民党が比較第一党です。
つまり政治不信の無党派層が投票行動を起こさないなら、
単に自民党政権の現状を肯定する「民意」しか結果に現れないという事。

かつて森首相が「無党派層は寝ていてくれればありがたい」と失言して本音を吐いたように、
政治不信や政党不信の状況は、実は自民党にとって都合のよい事なのです。
過半数に足りなければ、今もそうであるように公明党との連立で政権を維持します。
また、組織政党である公明党にとっても、
投票率が低くて無党派層の批判票が野党に入らない事は有利です。

自民党は、理念よりも政策よりも、とにかく政権与党でい続ける事だけが目的の無原則な存在。
有権者が、政治不信だ政党不信だと言って何もしなければ、
最悪の状況の中で、しかし自民党政権だけは永久に続く.......。


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