今日の朝日新聞朝刊によれば、世論調査の結果、
小泉内閣の支持率42%不支持40%で、再び支持が不支持を上回った由。
この記事は、1面の下の方に小さな扱いでした。
先日、不支持が上回った時には一面トップ記事だった事からすれば、
あの時は余程、不支持が上ったのが嬉しく、
そして今回下がったのは残念だったのでしょうか。
もっとも不支持が上回ったというのは、先日の朝日だけで
他紙の調査ではまだずっと支持の方が上なんですが。
さて、朝日新聞と言えば、朝刊1面の有名なコラムに「天声人語」があります。
昔から受験生必読の小論文の手本とされ、
かつては名文家と称えられた有名コラムニストもいました。
しかし、思想内容的な事は別にして、
最近の「天声人語」はいささかひどいように思われます。
例えば、毎月末に「最近の言葉から」と称して、
文字通り、その月にニュースに登場した人たちの言葉を
ずらずら並べただけのものがあります。
筆者のコメントもなければ、引用した言葉に共通するテーマもありません。
全く手抜きもいいところで、何処がコラムなのかと思います。
また、しばしば登場するのが、作文とも日記とも趣旨不明の文章。
特に4月12日付のは、悲惨でした。
「思い立って東京タワーに上ってみた」で始まり、
米国のラスベガスで偽のエッフェル塔に上った、だの、
上海で建設中のテレビ塔にも上った、だの、
自慢話とも思い出話ともわからぬ愚にもつかぬ話に続いて、
東京タワーからの眺め、そして簡単に歴史を書き、最後は
「大阪の通天閣のことが気になってきた。 (略)こんどは、あそこに上ってみようか」
で終わっています。だから何だと言うのか、何が言いたいのか…
小学生の遠足の作文かと思いました。
一般のWeb日記の筆者のほうが、もっとましな文章を書いているでしょう。
いやしくもクオリティーペーパーを自称する新聞が
購読料を取って1面に載せるシロモノとは思えません。
こんなものを今でも受験生は参考にさせられているのだとしたら、
実にお気の毒な限りです。