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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2003年10月24日(金)
上海バンスキング

 ラストエンペラーの影響なのだろうか? 上海に行ってみたい。 でも行ってみたい上海はもう失われている。しばらく前に吉田日出子の「上海バンスキング」を買ってきたのだけれど、これはもう失われた時代のもの。耳を澄ませば、南京豆売りの声が聞こえる。このレコードはただただ「リンゴの木の下で」を聞きたくて買ってきた。少し前に車のCMで流れてた曲。綾戸智恵が唄ってたのかな?素敵な曲で、それでか知らずか、上海に行ってみたい。
 フィッツジェラルドのマイロストシティや、あるいはギャッツビーのラスト。遠いアメリカに言葉を掛けるフィッツジェラルドには少し付いていけないものを感じたものだ。
 でも、こんな気持ちなのだろうか?確かに色々なものが錯綜している作家だけれど、ひょっとしたら、この望郷ともなんともつかぬヴォイスに静聴すれば、あるいはまた違った読後感があるのかもしれない。
 そう思うとまたグレートギャッツビーを読みたくなってきた。夏が来るたび読んでいたけれど、今年は読まなかったのだ。