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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2004年02月20日(金)
suburban beauty

Duke Ellington 
1956年の楽曲、何故か帰り道に鼻唄交じりにこの曲が出てきた。ちょうど駒沢通りを越えて246に突っ込んでいくあたり。思わずニヤリとしてしまう。まぁ、バイカーはつくづく孤独な生き物なのだ。

 気になったので家に帰ってターンテーブルにかけてみる。そういう記憶の飛び方がすごく嬉しかったので。
 エリントンの楽曲には不思議なことにいつも発見がある。もちろんオリジナルのエリントンオーケストラにおいてそれは一層深まるが、1956年のエリントンオーケストラといえば、それはそれは大したものだったから、ただそれだけで聞き惚れてしまう。それは伝説のニューポートの年。
 グルーブしている。そう僕は思うんだけれど、でもそのグルーブ感は他のどんな音楽にも求めることが出来ない。リフが単純に整っていない。せめぎあっているのだ。といって特別な音を出しているわけでもなく。もちろん独特の節回しではあるけれど。でもそれなら他のジャズバンドでも出せるはずなのだ。惚れ惚れするというよりギョッとするというのが正しいのかもしれない。

その感覚は気になりだしたら止まらなくなり、やがてまったく虜にしてしまう。
今日はそういう日だった。