ヨシナシゴト

2001年09月17日(月) 新法

 なんだか後方支援がどうのこうのと騒いでおりますな。補給基地を叩くのは戦術の基本なわけでして、如何に「武力行使にならない後方支援だけを目的」とした所で錦の御旗じゃあるまいし本気で勝とうとしているような人たち……それもテロ行為なんてルール無用の行為をしている人たちに対しそんな物は言い訳にもならないわけで。口実にはなりますがそれではもう遅いわけで。そもそも自分たちが殴り返したいからといって戦争なんて単語をテロに当てはめたブッシュの親分さんの考えが私にはわかりません。もっとも父の背を見て子は育つと言うのならば湾岸戦争で格好良く指揮を採っていた父にあこがれるのもわからないではありませんがそれならば一人でスーパー大戦略でもやっていて頂きたい所存です。

 そもそも、殴られたからといって殴り返したところでその後に残るものと言えばより深くなった溝くらいなものなわけで、結局は勝っても憎しみの上に立つ支配力で抑止する羽目になるわけで、勝ったほうは一時的に気分が良いかもしれませんがそんなことをしたところで簡単に収まるような問題だったら十字軍も遠征しないわけで。そもそも自分が清々するために殴り返すのは愚の骨頂なわけで。尤も、その辺りわかっているような国なのならば原爆なんざ本気で落としたりしないでしょうけどね。

 で、そこに追随する様に小泉@靖国さんですが、どうなんですかね。人道云々が盾にあれば靖国参拝しても問題ないんでしょうかねぇ。そりゃ世界が一致団結しようとしている今の状況の中で日本の影が薄くなる状況を芳しくないと考える向きもわからないではありませんが、そもそも第九条がある以上それは絶対不可避なわけでしてそうそう世の中都合よく行くはずがありません。これまで非戦を盾に戦争を回避するというようなご都合主義がまかり通ってきたわけですから現状に満足するべきなのではないでしょうかね。だいたい、戦争を否定する筈の国家が戦時に際し「法を犯さない範囲でできうる限りの協力を」しようという姿勢がそもそも日本という国のあり方として間違いなのではないでしょうか。まあ元々今回の事件はテロであって戦争ではないわけですからルールに則ったところで応じる相手ではないでしょうが、速やかに「戦争に入らない様に解決する方策」を模索し、提言し、実行することこそが非戦国家日本の為すべき事ではないでしょうか。
 まあ、私はアメリカの東海岸に知り合いがいるわけでもなく、他人事モードになっていると言えばそうなのでしょうし、何らかの価値観が抜け落ちている可能性のほうが高いわけですが、世界的に見れば天邪鬼となるだろうこの様な考えを持つ男もいるというわけで。


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