菅作品、2作目トライ。9つの短編集。 どちらかといえば、ホラー系かも。 初出誌を見たら、うち4作が異形コレクションの作品だ。
どこか抽象的な怖さで、ひたひたと迫る感じ。 SF作家としても名を馳せているのがわかるような気がする、 まるでどこか別の世界のような独特の雰囲気がある。 特に表題作「夜陰譚」はそれが顕著だ。 そして、どれもが救われない世界かもしれない。 未消化のものもあったのは、私が現実に留まって トリップしきれないせいだろう。
その中で、一番オーソドックスな展開「つぐない」。 これはありうるかもしれない、という怖さ。 「雪音」は、まさにその似たような世界に身を 置いているだけに、なにかつまされるものがある。
だけどやっぱりホラーは後味が… こ、怖いよー。 |
2003年07月23日(水) |
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