⊂可哀想だなんて馬鹿。⊃
2002年04月14日(日)

昨日は、健康診断があった。
でね、内科のお医者さんに腕を見られたの。
半袖のTシャツを着なきゃいけなかったから。
やむを得なく見られちゃったのよ。

どうしたの、自分でやったの。
痛いでしょ、血がいっぱいでたでしょう。
お医者さんには行ったの、お母さんには云ったの。

そうしてそうっと痛い気にあたしの腕を指で撫でては。
繁々と角度を変えて、じぃっと見ていた。

先生に報告しておくね、そう云って。
あたしの名前と学籍番号をメモしてた。

余計なことしないで。
先生は嫌いなの。
あたしは甘えてなんか居ないわ。
先生に見下されたくない。
きっと弱味を見付けたように、あたしを目で脅すんだ。
あたしをあしらうように。



だけどね、少しは嬉しかった。
あたし見て、誰よりも長い時間、あたしと話してくれた。
ただそれだけ。

病院なんてもう行きたくない。
あたしの思い出を勝手に清算させるように、薬は脳を駄目にする。
そういう過去で苦しむの、好き。
思い出に縋っていつまでも、未練たらしく嘆いててもいいでしょう。
あたしの憂鬱の原因はあたしで。
無意識に腕を刻むのは、無意識という存在のあたし。



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由弥 [御手紙]