⊂材料⊃
2002年07月23日(火)

約束には、小指と舌が必要。
今日の約束には、舌が足りなかった。
きっとあのコは案の定の破れりに、針を千本用意しているのかしら。
『腕を切りそうになったら、携帯を手に』
なんて。
僕は、船じゃない。
自傷症候群の僕が、みずからに傷を付けないのなら。
一体、誰が傷付く事になるだろう。
何が壊れるだろう。
ねえ、僕は嘘つきの塊で。
こんなにも粉々で。
唇が乾いているのに、喋った跡形もないあなたと。
約束は成立するのだろうか。
電波で送られてくるあなたの想いが。
時々、とてもおもたい。

最近とても、躯が崩れそう。
知らない痣が増える。
背中から崩れてしまいそう。
美味しい水が欲しい。
耳の奥がこすれて、少し変。

壊れるまでが長い。
何処かがキレて走り出せば。
ひとは天才にも、気狂いにもなれるのに。
青か、赤か、僕の指先が。
夏の所為で狂わなければいい。
うただけじゃきっと届かない。
そんな自信の無さ、聞きたくないのに。
うただけじゃきっと僕じゃない。
声や言葉にならない事ばかり多くて。
僕はなにも伝えられないから。
僕で居られるほんの少しのあいだ。
文字にしよう。
ひとつの脆い一瞬の一日だった日のことを。
いつもみたいに百以上の文字に代えて、ひとの脳味噌に焼きつける。
そこに描かれた世界で、存在して往こう。
自分を変えて。
其処に佇む僕を、誰もが見向きもしない醜い僕を。
只の生き物が。
突然、異常になって、触れたい。
生きてく導を見付けた僕は。
証を残す為に生きて往く。
漠然と見付けた理由から、死と云う逃げ道を絶った。
もう強くなろうとも思わない。
何もかも忘れて、必死に生きて往きたいだけ。



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由弥 [御手紙]