約束には、小指と舌が必要。 今日の約束には、舌が足りなかった。 きっとあのコは案の定の破れりに、針を千本用意しているのかしら。 『腕を切りそうになったら、携帯を手に』 なんて。 僕は、船じゃない。 自傷症候群の僕が、みずからに傷を付けないのなら。 一体、誰が傷付く事になるだろう。 何が壊れるだろう。 ねえ、僕は嘘つきの塊で。 こんなにも粉々で。 唇が乾いているのに、喋った跡形もないあなたと。 約束は成立するのだろうか。 電波で送られてくるあなたの想いが。 時々、とてもおもたい。
最近とても、躯が崩れそう。 知らない痣が増える。 背中から崩れてしまいそう。 美味しい水が欲しい。 耳の奥がこすれて、少し変。
壊れるまでが長い。 何処かがキレて走り出せば。 ひとは天才にも、気狂いにもなれるのに。 青か、赤か、僕の指先が。 夏の所為で狂わなければいい。 うただけじゃきっと届かない。 そんな自信の無さ、聞きたくないのに。 うただけじゃきっと僕じゃない。 声や言葉にならない事ばかり多くて。 僕はなにも伝えられないから。 僕で居られるほんの少しのあいだ。 文字にしよう。 ひとつの脆い一瞬の一日だった日のことを。 いつもみたいに百以上の文字に代えて、ひとの脳味噌に焼きつける。 そこに描かれた世界で、存在して往こう。 自分を変えて。 其処に佇む僕を、誰もが見向きもしない醜い僕を。 只の生き物が。 突然、異常になって、触れたい。 生きてく導を見付けた僕は。 証を残す為に生きて往く。 漠然と見付けた理由から、死と云う逃げ道を絶った。 もう強くなろうとも思わない。 何もかも忘れて、必死に生きて往きたいだけ。
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