お風呂上りにふと、誰かを好きになりたいと思った。 ただ、好きになれるひとが在ないだけだよ。 理想が高い、とかそんなんじゃなくて。 好きになれるひとが在ないだけ。 誰も在ない。
運命否定派のあたしは。 友達の話しにウンザリする。 現在のあたしが運命という決められた道筋通りだったとしたら。 それこそ絶望。 明日からも決められているなんて、気が遠くなりそうだった。 てのひらの上は居心地が良い? あたしはあたしで生きるよ。 気が狂いそうな話し。
話ししててさ、盛り上がってる時。 楽しくて何も目に入らない時。 だけど一瞬、ふと。 我に返って。 冷める。 そうして、外れて。 今まで自分も入っていたひとの塊が。 只の街の一部に思える。 行き場所が無い。 短い。
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