徒然エッセイ&観劇記
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2001年06月26日(火) 「屋根の上のヴァイオリン弾き」観劇記

帰宅後すぐに仕上げました(めずらしーっ!!)しかし夜公演終演10時。最寄駅の自宅行きバスなくなるかと思ったわ・・・。
他の方の観劇記をなーんも見てないので、的外れなとこもあるかもしれませんが、私はこう感じました。相変わらずべた褒めよ☆だって良かったんだもーん!!

山口さんに似てる、と巷でウワサの吉野圭吾さん目当てだったのだけど、とにかくまあ良かったぞ、劇全体が。
最初「・・・?」て感じなんだけど、幕が進むにつれてどんどんその世界に馴染んできて、もうあっちにああゆう世界があるのよ。いきなりくるくる回りだしても「は?」って思わなくなるし、テヴィエのギャグにも笑ってしまうの。
そんで役者がみんな役に見える!!どの役者も、役なりきり度100%高得点っ!!
特に主役のテヴィエ役の西田敏行さん、テヴィエ度120%臨界点突破!!ああ〜テヴィエだぁ〜!!あのほけほけした歩き方が何とも言えず、トボけた喋り方もまた可愛い☆
「神様ぁ」いやーおそらく、日本人だからこそこのセリフがこんなにもとぼけて聞こえられるんだよ。ホントにユダヤ人がやってたら重い舞台なんじゃないかい?私には、すっごく日本的というか、日本的に焼き直した舞台に感じましたわ。外国原作バージョン見たわけじゃないけんども。事情とか違くてもさ、感情や、人と人のやり取りがすんごい古き良き日本。古き良き日本に住んだことあるわけでもないけど(汗)
♪愛してるか〜い?♪て、いい年した父ちゃんが、普段自分を尻に敷いてる奥さんに聞く。「何だよ今さら〜」と照れる母ちゃん。次第に照れが失せて、♪愛してるよ〜♪ああ、ぐっとくるね!劇場中の奥様がうっとりしっとりしたはずさ。
まさに客層としては、奥様がうふふと笑いじーんと泣いちゃうミュージカル。びっくりするすごい演出があるわけでもない。重さも深さもこの際どうでもいい(いや、ユダヤ人の深刻な話だけどさ)。とにかく「人間的感情」に浸るミュージカル。私はそう感じました。

あと楽しかったのが、二幕最初のオケピット。舞台と同じ高さまでせりあがって、指揮者がやたらノリノリで指揮棒を振るって、演奏するの!!普段からそんなノリノリな人なのか、あれはいつもああいう演出なのか知らないけど(後述・ノリノリで有名な塩田さんだった)、ステキだったわ。普段は舞台ばっかしで指揮者の方なんて見ないんで、こういう機会を与えられると嬉しいわ。
それと、仲人婆さん、今井和子さんの喋り方が、犬山犬子、というか、ナイロン100℃の誰かに似ている。好きだなぁ、高くてとぼけたあの話し方。
吉野さんは、山口さん似と感じた瞬間はなかったけど、何かオペラグラスで追ってしまった。最初「ホスト?」とか思ったけど、長髪で美形なせいだろう(笑)
長女役の島田歌穂さんは、高くてかわゆい声。アニメっぽくてステキ。テヴィエの妻役の順みつきさんはまさに元塚な感じ(笑)元塚な人って妙に貫禄があるのよね、ぴったり。
あとまあいろいろ、皆さんステキでした。アンサンブルの人も、後ろでわらわら普通に動いてたりして、そっちの世界の日常感を醸してて良かったです。(私が中学の演劇部だった頃、喋ってない人の動きっていうのがとっても難しかった。どうしたらいいのか分からないんだもん・・・やっぱプロは違うわ)

そうそう、私相変わらずB席だったのだけど、B席ったら最初の一列しか横は埋まってないの。あとは真ん中がぼちぼち。おおーエリザでは考えられない空き具合。
でも一階席の補助席は置いてあった。座る人がいたってことでしょ?へー。B席より補助席を選ぶんだ。B席余っててもみんなSばっか買うんだ。普通安い席から売れるのになー。帝劇に来るお客さんは違うのネ。
6月30日までやってますんで、良かったら皆様どうぞ。当日券でも見れるよ☆


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