stray notes

氷砂糖

My追加

雛祭の記憶
2002年03月03日(日)

子供の頃、家で雛祭、というのはごく普通にありました。だから3月3日には、お雛様を出して、白酒を飲んで、さくら餅やひなあられを食べていました。高校くらいになると、お人形はお内裏様とお雛様くらいしか出してなかったような気がするのですが、それでもちゃんとお祝いっぽいことはしていた記憶があります。

いつだったか母が忙しかったとき、出したはいいけれど、お雛様をしまう時間が作れず、1週間くらい飾りっぱなしだったことがありました。母が「ごめんねー早くしまわなきゃいけないのにねー」と言ったので、「なんで? べつに、時間あるときにかたせばいいんじゃないの?」と聞いたところ、「お雛様、ちゃんとかたさないとお嫁にいきおくれるっていうのよー」とかなんとか返されました。当時男嫌いだったわたしは、「いーよそんなの。結婚するかわかんないし」と答えました(のちにわたしは25歳で結婚してしまったので、とりあえず大丈夫だったようですが)。

その雛人形を、父はわたしに女の子でもできたら飾ったらいいんじゃないか、と昔言っていました。でも、どうもわたしは子供を産まない(もしくは産めない)んじゃないかなーという気がするし、母が出て行ってしまってからは、それらが実家のどこにあるか、よくわからないんですよね。飾りっぱなしより、しまいっぱなしのほうがよほど問題がある気がする..。





BACK   NEXT
目次ページ