stray notes

氷砂糖

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ほんのすこしこわいもの(旧コラムより)
2002年05月07日(火)

本屋や駅、街中で遭遇する、ひとりでぶつぶつ言っている人。自分だけの世界にいるのかと思えば、現実に呪詛や悪態をついていることもあり、いきなり暴れだしたりしてもおかしくなさそうな雰囲気だったりして、こわい。それに姿勢とか動きが、どこかあやしげでもこわい。

夜、散歩しているひとも、なんとなくこわい。べつだんいきなりとびかかってくることなどないだろうし、つけられるような心あたりもないので、気にする必要は少しもないとわかっていても、ずっと一緒の道で後ろにいたりするとじわじわ恐くなってくる。道がわかれると気が軽くなる。犬とか連れてると、なんとなくほっとしたりする。

ひとのこころになにがおこってるかなんて、わからない。いつ、どこで何があるかもわからない。それはやはりすこしこわい。実際のそのひとより、イメージのそのひとがこわいのだろうけれども。



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