stray notes

氷砂糖

My追加

メイク(旧コラムより)
2002年05月08日(水)

東京のとある大きな書店で、わたしが見ていた音楽雑誌の後ろ、女性雑誌コーナーの前にいた、20代前後の声をした女の子の会話。

「○○って全然化粧しないよねー。化粧嫌いなの?」
「んー嫌いっていうか..どこに何塗ったらいいかなんかよくわかんなくて..」
???。全体にファンデ縫って、唇に口紅塗って、目蓋にアイシャドウ塗って、とかそういうのではなくて?
「そっかー。研究していろいろしたいタイプ? あたしなんか超適当だよー」
「でもあたし適当に塗るとすごいけばくなりそーだし。だったらこのままでいっかなーって」
「えー○○すごいかわいいのにー。なんかもったいなーい」

ちら、と見てみたら、○○と呼ばれていた女の子は、髪やまつげの色が黒く、唇や頬も赤く、化粧なしでも色がくっきりした感じの女の子だった。どこか幼い、学生っぽい感じ。たしかに下手に色をのせたら舞台化粧のようになりそうだ。呼びかけた女の子は、といえば、きれいに薄く化粧をしていて、ごくふつうに社会人ぽい若々しさ・みずみずしさが出ている雰囲気。

なるほどね、と思いまたべつの棚にわたしは移動した。



BACK   NEXT
目次ページ