stray notes

氷砂糖

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心の中で合掌。
2003年09月03日(水)

しばらく前の話。スーパーで買い物をした帰り、信号待ちをしていたとき。ふと、そばにある小さな碑に目が止まった。たまにここへ花が置かれていたりするので、交通事故の被害者の供養のためたてられたのかな、とは思っていたのだが。よく見ると文字が書いてある。昭和5×年、7歳で亡くなった男の子のため、交通安全を祈願して、その父親がたてたものらしい。

7歳。わたしは心の中で合掌した(荷物が多かったので)。年をとっていれば死んでもいい、という意味ではないが、やはり若くして、というか幼くして亡くなるのは痛ましい。病気でも諦めきれないだろうが、事故はさらに悔やまれるだろう。わたしはこどもを生んだことも育てたこともなければ、こどもがとくに好きというわけではないけれど。それでも、どんなに悲しかっただろうと思う、辛かっただろうと思う。

そしてこういうとき痛切に感じるのは、「いのちはかえってこないのだ」ということ。だから殺人とか何かの巻き添えとかで、そのいのちを奪ったり人生を断ちきられたりしてはならないし、社会はでき得る限りのちからで事故や、病気から守らなくてはと思う。とくに、自分で自分の身を守れない年齢のひとやハンディのあるひとを。

わたしも被害者になったり加害者になったりしないよう、気をつけて暮らさなくては……。わたしはいつもよりしっかりと周りを見て、横断歩道を渡った。



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