stray notes

氷砂糖

My追加

脳内完結も悪くないけど。
2003年09月05日(金)

少し前、雑誌を整理・処分した。実家で読んでいたころの雑誌まであったので、ずいぶん古いものもあった。あまりに古いと、ねんのため内容を確認してみても、当時の自分がどこを気に入ってとっておいたのかすら思い出せず、昔のわたしには申し訳ないが、心の中で手を合わせ頭を下げ、捨てさせてもらった。理由がわかる部分は、切り取ってスクラップ帳に入れた。そういえばしばらく使ってなかったなと思いつつ。

よく考えれば当たり前の話だけれど、紙媒体の情報ってどんどん古くなる、というか今に追いつけなくなっていくんですね。電子媒体なら完全に追えるか、といえばそれも微妙だけれど、少なくとも更新は早いものが多いはず。地図、路線、食べ物、ファッション、メイク、建物、イベント、などなど。雑誌だとそのとき知りたかったことはわかったと思うし、読んでたときは楽しかったろうけれど、年月がたつと、役に立たないものや魅力が落ちるものも多い。読み物系の雑誌も、やはり今の感覚や知識や情報をもってしてみると、物足りない感じがしたし。寂しいけれど、やはり旬のときにしっかり情報を吸収すべきなのだろう。そして一定の時間をおいて(一部のどうしても必要なものをのぞいて)、切るべきなのだろう。

あと、すこし気になったのは。一時期やたら観光系の雑誌を買っていたこと。旅行にでも行きたかったのだろうか? 行った記憶はないので、計画をたてようとして挫折したか、あるいは雑誌を読んだだけで行った気になってしまったのか、3:7くらいで後者のような……。わたしは、何も買わなくても通販の雑誌を見るのが好きだし、本を読んだり映画を見たりして旅行気分を味わうのも、悪いことだとは思わない。実際に面倒な手続きや処理をするより、手軽で安価だし。ただ、そういうのはやはり実体験と違い、身や心に残るものが弱い、そして少ないと思うのだ。これだけ雑誌を買ったなら、少しは行っておけよ〜と、自分に突っ込みたくもなる。

というわけで、これからはどこかに行きたくてそういう雑誌を買った場合、少しは実用的に使ってみようと思う。そしてあまりに時間がたったら、行動しなかったのを反省しようと思う。しかし、買わないようにしよう、とはやはり思えないな。そのときの自分には、結果的に脳内完結しかしなかったとしても、過程において必要なものだったのだろうから。



BACK   NEXT
目次ページ