stray notes

氷砂糖

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一方的にただ思うだけ
2003年10月22日(水)

放っておくと忘れそうなので、昨日の話題の続きです。WEBで知り合った人たちは、現実で出会った人たちと記憶の質が違うよ、という話。

結論から言ってしまえば、WEBで出会った人たちのことは、現実に出会った人たちよりはるかによく覚えています(ちなみにわたしはWEB上の知人さんと現実で会ったことは一度もないので、そういう例は出せないです)。たぶんわたし、画像処理より言語処理のほうが楽なタイプなのだと思います。あと、文字が好きで。ことばの影響力が一番強い。だから、あまり忘れない。そして、よく思い出します。

たとえばある食べ物が好き、とどこかに書いてあったとします。その食べ物を見ると、たまに思い出したりします。出身地を知ってる場合、集中豪雨だとか、地震があった場合、大丈夫だろうか? と思います。職業を知ってる場合、同じ仕事をしてるひとを見て、ああいう風に仕事してるのかなと思います。同じ品番の口紅を使っていれば、塗るときに思い出します。そんな感じ。

メールや掲示板でやりとりしたひとは勿論、単にROMしてるサイトの管理人さんのことを思うこともあります(一方的にただぼんやり思うだけで、何をするわけでもないですが)。そのかたのつづることばが大好きだと、サイトが閉鎖されても、移転されて行方知れずになっても、ほのかに恋しくなったりします。顔も名前も知らない人だけれど、どうしているかなと思います。しあわせだといいなと思います。

ただ一方的に思ってるだけで、現実にはなんの効力もない、そういう関係も好きなのです。こう書いてみると、インターネットがある世界(時代?)に生まれてよかったなとしみじみ思えてきました。



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