stray notes

氷砂糖

My追加

before & after
2004年07月05日(月)

6月後半からぼんやり考えていた話なのですが、きわめて私的で抽象的な上、まとまっていないと思われます。お時間と興味のあるかただけよろしくどうぞ。

何かを知った後、というのは、それを知る前の自分には戻れないということなのかな、という発想が頭に浮かびました。ひとと話をしていたとき、かつて自分がどうだったか、というデータがまるで呼び戻せなかったので(例:結婚してしまうと、独身だった頃に何を考えていたのか思い出せない。Hしてからは、処女だった頃に性についてどう思っていたかわからない。人に愛されたら、愛される前の自分の気持ちは追えない、等々)。

子供の頃から、意識は連続していなくて、ということは記憶も途切れがちで、そして感情は断絶されやすかったんですが……普通もう少し覚えてるものなのでは、という気もします。30年自分を生きてるのだから、根っこの部分は変わっていないのだろうし、頭のどこかには蓄積された情報がある、はず……と思うのですが。現実認識や把握力も弱いしな……。

記憶喪失にでもなったら、「素の自分」みたいなものがわかるのでしょうか? でもそのときには以前とどう違うかとか判断できる「現わたし」はいないのだろうし、趣味や嗜好は変わらないでほしいけど、人格交代みたくなってたらまるで届かなくなってしまうのだろうし、うーん。とかなんとか、暑い中うだうだと考えていました。当然答えも出ていないのですが、ひとつだけ。自分が書いていたものを読んで、なるほどこういうひとだったのか、と思ってくれるといいかなぁ、というところへ辿り付きました。

先のわたしが読む気になるかはわからないし、読んで自分だと思えるかどうかもわからないけれど。こういうことを考えて生きていたんだよ、と。何らかの手がかり、ヒント、みたいなものになればかなり嬉しいと思うのです。もともとわたし”まずは自分のために。もしよければ誰かのために”というコンセプトで文やことばを残しているつもりでしたが、本当に心底そうなのだな、とあらためて気づきました。



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