スイッチ。
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2004年08月20日(金) |
彼女が彼をフッた理由。 |
昨日の7時くらい、中村サンから電話があった。 「もしもしー?」
「これから元カノに呼び出されて会ってくるん!!逃げたくねぇき会ってくるよ。」
「そーなんや?」 「おぅ。んでさ、元カノと話し終わったらお前呼び出していい?」
「ん、べついいけど??」
「お前ん家の近くのコンビニがあるやん?あの駐車場で話すけん、終わったらすぐ行けると思うきさ。悪いけど出て来て。」
「あぁ、うん、いいよ。^^わかった。」
「また連絡するー。んじゃねー。」
「行ってらっしゃい。」 元カノ、今更話ってなんやろう? 中村サンの言い方的にいい話ではないやろうなって、なんとなくわかった。
9時半、また中村サンから電話があった。
「おぅおぅ。」
鼻声だ。
「ウン。」
「あー、ホントまじ泣いた泣いた!!今から大丈夫?」
「あぁ、10分くらい待ってくれる?」 「10分とか長げぇよ。( ´−`)とりあえず準備できたら電話してねー。」
あたし、めちゃくちゃ急いで用意した。 スッピンでいつもの木の下に猛ダッシュ。 いつもメイクというメイクはせんけん、なんも変わらんのやけど、 一応腐っても女の子でありたいと思う。
中村サンに何度も電話したけど、繋がらない。 このとき彼はのんきにコンビニで牛乳を買って飲んでたらしい‥
ようやく中村サンの車が来た。 後部座席に乗り込もうとしたら、
「前に乗れちゃ。お前なん後ろ乗ろーとしよるん。(笑」」
「いや、後ろの方が寝心地居心地いいんやもんー。」 「そーなんか?」
「んで?どーした?」
それから元カノと話したことを聞いた。 あたしは涙目の中村サンを初めて見た気がする。 いつも勝ち気な性格の羽鳥サンでも、泣くんだって思った。
この日記にはすべて正直に綴っきた。 唯一のはけ口やけん。 でも、元カノと中村サンの事は、あたしは書けないです。
ただ中村サンはよりを戻すことはない。 戻したくても、戻せない。
彼女がどんなに中村サンとよりを戻したがったとしても‥
「オレ、何度も言いそうになったよ。もう一回付き合おうっち‥でも、やっぱ言えんかったし‥」
「うん、うん。」 「こればっかはどーしよーもない‥元カノのこと考えるとこれ以上傷つける前に別れてヨカッタち思うし。」
「頑張ったね。」
あたしは、中村サンの頭をなでた。 自分からなでたことなんかあっただろーか? 自然に身体が動いてた。
「まじ、頑張ったよ‥オレ。」
中村サンが抱きついてきた。 あたしは頭をなでながら抱きしめた。
初めて、本当の中村サンを知った気がした。
中村サンは自分の弱さとかすべて隠して明るい自分を演じてんだと思う。 本人も、そう言ってた。 外人占いでは情熱の「ブラジル人」やったらしいし。(謎
「ねー。付き合ってよ。」
鼻声の中村サンがぽつっと言った。
「何言ってんの?早く、イイコまた見つけなよ。^^」
「でもさぁ、結婚するならお前みたいなのがいい。」
「そーなんや?(笑」 「おぅ。なんかはちゃめちゃで楽しそう。」
「はちゃめちゃ?そっれっちっ誉めよるん?けなしよるん?(笑」
「結婚したいっち言いよるくらいやけん、誉めよるに決まっちょるやん。」
あたしと知り合えてヨカッタ、そう中村サンは言った。 少なくともこの状況で一人じゃなくて こうやって話を聞いてくれる人がいてヨカッタ、 それだけで救われる‥って。
あたしは就職はジモでするか博多でするか、 はたまた県外でするか決めちょらん。 自分のつきたい職業につけるなら遠くでも行こうち思っちょる。
中村サンはジモか博多で探すみたい。
「妹分のお前がおらんくなるのは淋しいねー。」
「そー?^^」 「おぅ。そんときは盛大に送別会しような!」 「いいねぇ♪」
「しかし、二人で送別会とか淋しいな。(笑」
「確かに。(笑」
11時頃、中村サンと別れた。 少しは元気になってくれたみたいで本当によかった。
家について中村サンからメールがきた。
「今日はありがとうね☆」
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