スイッチ。
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ちかと中村サン今頃会ってるんやろなあ〜 と考えながらあたしは夕食を食べてた。
7時半くらいに電話。 中村サンだ。
「お前なあ!!(なにやらかなり爆笑中。」
「ん、もうちかと会い終わったん??」
「ウン。どーせオレ7時半には帰る予定やったし、あらかじめむこうにもそー伝えとったし。」
「あーそーなんや??んで、どーでした??(ドキドキ」
「まず時間に遅れてきたやん?そこからやる気なくなったし、しかも何なんか あれ!?オレはお前を恨むの通りこして笑いがでたぞ!!(笑)可愛けりゃ『なんで遅れたんー?』っちわざと言っていじめたくもなるけどねー。そんな気力もないくらいただ失笑よ。(笑)は?●●●を●?似ちょーはずねーし!!どーみても高麗人参ぞ、あれは!!かろうじで人間ぽいだけ。(爆笑)1〜10で判断するなら3やね。お前がさとみちゃんの方がいいっち言いよる意味がやっとわかった!!さとみちゃんは4〜5やもん。(笑いまくり)お前の言いよったこともたまにはあたるんやねー。しかも、聞けちゃ!!オレの車に猫のぬいぐるみあるやん?あれ、元カノ(たぶん一番大好きやった子)にもらったんね。キナコっち名前まで付けて大事にしてきたんにさあ、『ください。』やきね!!まじシャレにならんし『大事なもんやきあげれん。』っち言ってもしつこく持って帰るフリとかするしまじキレそーになった。( ´△`)」
すみません、あまりの言い方に伏せました‥ 中村サン、鬼です。 というより悪魔 あの、あれなんだ。 ちかが中村サンのタイプじゃなかっただけ。
性格的にもあわない、それが中村サンの答えやった。 つまり、「ナシ」なんだ。 ジモに帰り着いてから集合がかかった。 中村サンがお腹減っちょったき、ファミレスに行くことになった。
あたしも適当に甘い物を頼んだ。
そこのウエイトレスさんがあたしのオーダーしたの 運んできてくれたとき
「ココ、6月に制服変わったんちゃねー?^^」
さっそくウエイトレスさんを軽くナンパ。(笑 ウエイトレスさんは中村サンの方も向かずあたしの顔をじーっと見ている。 な、なんなんだ??
「あのー前某ショッピングセンターでレジのバイトしてましたよね?」
「あぁ、はい。」
ウエイトレスさんの名札には「藤」の名前が。 あぁ、藤ちゃんだっっ!! 去年の夏休み一緒にレジ打ちのバイトしよった子。 こんなとこでしかも中村サンとおるときに会うとは、、 「ココでバイトしよるんや??」
「ウン。アリ子もいますよ〜(笑」
藤ちゃんのことを中村サンに説明した。
「しかし、あれね。絶対付き合いよーち思われよるやろね。」
「たぶんねー。ちゃんと付き合ってないち藤ちゃんに言ってよっっ!!」
「それこっちのセリフ。(笑」
中村サンがオーダーしたのを藤ちゃんが持ってきた。
「ごゆっくりどーぞー。(なぜか笑う藤ちゃん。」
「ちょっと待って!!彼氏やないけんっっ(笑」
「誰かイイコおらんかねー?」
「ほら、こーいうこと言うくらいなんやき!学校の先輩なんっ」
「二人が付き合えばいいやん。(笑」
あり得ないから!!
あたし全否定、中村サン笑う。
ジモで会うとこーなることもあるから嫌なんだよなあ‥ できれば中村サンとおるとき知り合いに会いたくないよ。
こうなると気になるのがちかの気持ち。 紹介した建前二人がうまくいくことを祈っちょったけど、 中村サンの気持ちが「ナシ」な今、 ちかがアリだと微妙に困る‥
ちかには中村サンと連絡しよること、内緒にしとるけん、
『今日実家から帰ってきたんよね?中村サンと最近どーですか?^^』
と、メールしてみよう、っち事になった。
『ただいま☆今日少し会ったよ。』
ウチのパパ、どーやった?
『全然嫌じゃなかった。^^でも、むこうはあたしのことよく思ってないと思うよ。』
アリ、なんじゃん‥
「まじでー?あ、そーいやちかちゃんに 『明日遊んでって言ったら怒りますか?』っち聞かれた。明日はまじ予定あるき無理っち言っといたけど。」
あ、あのちかが誘ったんですか!? あたしは信じられんかった‥ だってちかはいつも受け身で 自分から誘うよーな事する子じゃないち思いよったんに‥
確かに中村サンは世間一般的に見るとカッコイイらしいし、 服装もセンスがいい。
ちかのもろタイプだ‥
ちか、本気になりつつあるんかな??
結果知ってるんに、それでもちかのこと応援せざる終えなくなった。 ちかに本当のこと言えばいいのに、今更言えなくて ちかに嫌われたくなくて、結果的に傷つけるかもしれないのに 中村サンのことは隠し通したくて
自分が悪者になりたくない、偽善者 あたし。
胸が痛くなって胃がキリキリした。
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