2002年12月14日(土)<<<茫洋
茫洋ってかんじ。何もかもが。
例えば日にちに関しても、今日が何曜日かわからなくなる。 今日は何日かわからないし。 漢字検定の締め切りが何日だったか思い出せなくて、 学校に行くのが明後日からだってことも、うすれて。 その明後日に美術の作品を提出しないといけないのも、 わかっているようで実感はない。
すべてに置いて、そんな感じ。
昨日バイトをクビになったよ。 クビって言うか、自分で訳も分からず反抗して クビって言われるように仕掛けて、あぁそうですか、って帰ってきた。 だから早く次のバイトを探さないと行けない。 早く早くって、思うけどまだしゃがみこんでる。 それは、 バイトをクビになるより前から、ずっとしゃがんでいた気がする。 勉強にも友情にも、恋愛にも疲れてきたのかな。 頭の中ではうるさいウジ虫が「死にたい」とわめいているけど。 そんなことはない。 私はまだやりたいことがいっぱいある。 ような、気がする。 本当にやりたいことなのかも、茫洋としている。
何をやるにも金が要る。 金。 また売春でもすればすぐにお金は貯まるだろう。 今度は前よりもうまく立ち回れる。 どうせ最中のことは覚えていないんだ・ 思いだそうとしても思い出せないくらい、脳味噌がブロックしてくれる。 それでも、きっと私はまた傷だらけになる・・・。
それは嫌だからやらない。
くたくたになってでも1時間800円でいい。 見えない鮮血を流して2時間2万より、ずっといい。
バイトを探さなくてはいけない。 お金がないのは恐怖だ。 お金がないとお菓子も買えない。 お金がないと化粧品も買えない。 お金がないと煙草も買えない。 お金がないと洋服も買えない。 洋服は特に恐怖だ。 女として産まれたからには、女として幸せになりたい。 可愛い洋服を着て、可愛くなりたい。 洋服や化粧をまとわないと可愛くなれないとおもうのは、 ありのままの自分へまったく自信のない証拠。 私には何にもない。 この手には、何かあると信じていたかった。 もう、信じていられるほど素直になれない。
学校もまた行けなくなってる。 金曜日。 授業はテスト後だから2時間だけ。 でも、その2時間に行けなくて、川縁で煙草ふかしてた。 けれど放課後には生徒会があるから、 逃げちゃダメだって頑張って、放課後だけ学校に行ったよ。 でも、生徒会の中でも疲れる。 私は会長だけれど、そんな器じゃない。 それは先生もみんなも知ってる。 私はみんなが少しでもスムーズに楽に仕事ができるように、 気を使ってよく笑って、先生のトコロへ行って、資料を用意して、 やってることは去年の書記の時と大方かわってない。 副会長のサポート役しかできない。 それでいいよと、去年一緒にた友だちは言う。 それでいいのかな。 じゃぁ、せめて副会長が仕事しやすいように、邪魔はしないよ。 副会長の生きたい道にある邪魔な木や石は、 私が切り倒してたたき壊して、キレイにしてあげたい。 それはそれで、結構ストレス。
茫洋とした痛みがむしばんでく。 私はまた鬱々としている。 この気持ちはどうしたら晴れるんだろ。
本多孝好さんの「MISSING」読んだ。 やっぱり「祈灯」は切なかった。 わたしも、あんなお兄ちゃんが欲しかった。
鬼束さんの歌が私を何とか前を向かせようとしている。 今私はボーダーラインにたって、 吹く冷たい風にながされれば、 春の暖かさに気付かぬほど深くに墜ちて行くんだろう。 なんとかこらえて、差し伸べられた手を受け入れられたら、 私は少し前に進めるのだろうか。
誰かに助けてといいたい。 でも「私は貴方の救世主じゃない」という鬼束さんの歌声が、 私の言葉を吸い上げる。 それでいて彼女は言う 「生きて」と「貴方まだ何も失ってない」と。 そんな言葉を植え付けられて、私は、何とかまともでいる。 私は今、鬼束さんの歌でがんばれると思える。 それで良いと思う。
縋るものが何もなくては、 どうせ生き続けられないことを、私は怖いくらい知っているから。 |