2005年03月15日(火)<<<今にも消えそうな虹と
今日はお姉さま宅からバイトに行って。
休憩ってことでベランダで煙草を吸ってました。
廃棄予定だった座布団をマイ座布団にキープした我侭な僕は、そこに座って空を見る。
今日の空には虹。
幻覚?と思うほどに、弱弱しい。緑と赤のうすいうすい虹。
職場の人を呼んで「虹だよ、虹だよね?」といったら彼にも見えた。
本物の虹だった。
虹が消えるまでベランダにいた。
空に虹。
地上に人。
でも足早に歩く人は誰も空を見ない。誰も見上げない。
虹に気づかない。
虹を見れたら幸福な気持ちには、ならないのかな。
僕が見つめてる間に、消えていってしまった虹。
バイトあがって。
地元に帰ってきたのが深夜零時半。でもカラオケに行った。
なんか1時間歌ったけど、歌い足りなくて。
もう1時間延長したんだけどね。
つい平井堅の「瞳を閉じて」なんて歌ってしまったら、もう駄目になった。
……あの人は亡くなった恋人を、今もまぶたの裏に描くんだろうね。
それは嫉妬するけど、そういう人だから好きになったのかもね。
過去を振り返りすぎてはいけないけど、
そっと思い描く感情がないような、平べったい人は嫌だよ。
それに
死んでしまった人のことを思い出すのは、供養というか、愛情っていうか。
やらなきゃいけないことだって、思う。
死んでしまった人を忘れてしまったら、その人は本当に存在しなくなっちゃう。
だから僕は、どんなに淋しくしんどくなっても思い出す。
僕の赤ちゃんと友人。
僕の赤ちゃんは私が忘れたら、本当に消えてしまう。
名前も、お墓も、何にもない。
僕が何一つ与えてやれないどころか、命すら奪った。
過去を忘れても良いって、いった人もいるけれど。
これだけは忘れない。一生忘れない。
枷でいい。
今も手帳の中に、僕の子宮の写真を挟んでいる。
黒く写る子宮と白く写る命。たった一枚のエコー写真。ごめん。
あの歌のせいでとってもブルー。むしろ死にたくもある。
生理近いからしょーがないって、思ったりも。
安定剤も睡眠薬も、飲みたくないけど。
飲んでしまうのは僕が弱いから。
パイプカットをしていても、セックスした場合に妊娠する可能性はゼロではない。
その言葉と、貴方の過去が僕の服薬を止められる?
可能性?そんなの0でなくても10も無いでしょ?
喉まで出かかった言葉。僕は言いたくも思いたくも無い、そんな言葉。
薬を飲ませたくないなら。どうにかしそうな僕を押さえといてよ。
あの人は、僕が実家を離れる時間が多くなったら、僕の母親に会うといった。
母親は春休みに入ったら、時間を作るといった。
お兄ちゃんと別れて別の人、つまりあの人と付き合ってる話を、やっと母親にした。
母親は何を思った?
自分の父親と殆ど年齢の変わらない彼氏を持つことは、おかしいですか?
僕はファザコンですかね、いいですよ、そういうことにしておいて。
たまたますきになった人が、たまたま僕より20数年先に生まれてただけ。
綺麗に言えばそういうこと。
そういうこと。
あの人は暫くして落ち着いたら籍を入れようと、言った。
心配しなくて良いよ。何も遺さないで逝ってよ。お金住む場所も要らない。
それとも死してなお、僕の心縛りたい?
でもね、今すぐお別れしたって、僕はもう、一生貴方を忘れたり出来なくなってるよ。 |