FMのなま番組に出る事になった私。 自分の手がける仕事のPR、いわば宣伝に出たわけですが、 あまりに恥ずかしいので、仕事のスタッフたちにも一切知らせていなかった。 そんなもん聞かれようもんなら、大変である。
1:50分からの10分間。 その番組は1:00からスタート。当日は打ち合わせのために11:30に来社して下さいとの事。 ミーティングルームに通されて、待つ事15分。 デイレクターさんとひとりのスラっとした美女が入ってみえた。
名刺交換。女性アナウンサーらしき方の名刺を見る。 「ん?Yさん?んんんん?うそーっ!」 大のオトナが発した第一声である。情けない。 ラジオって出演者の顔はもちろん見えない。だけど、 私はこのYアナウンサーのファンだったりしたのだ。 ニュースを読むときや、関谷さんのフォローをしている時の楽しくもフォーマル的な淑女のイメージ と、ご自分の番組のDJ務められる時のいたずらっ子的なギャップが、凄い好きなのだ。
で今目の前にいらっしゃるYアナウンサーを見て、ますますファンになった。(笑) きっきれい! 「Yアナウンサーですか?ファンなんですよ。」 あっ思わず言ってしまった〜。(笑)本人を目の前にして‥。 「ありがとうございます。聞いて頂いてるんですか?嬉しいです。」 破顔した彼女、うーん、完全に参った。(笑) 横でこのやり取りを聞いていたディレクター氏が言う。 「BJさん、Yのファンですか?じゃ会わせない方がよかったかなあ。 会ってガッカリされたでしょう(笑)」
いえいえとんでもございません。
この後、Yアナウンサーからこういう事を質問しますので答えて下さいね、とか、これだけはどうしても 言いたいという事があれば今聞かせて下さい。とか簡単なミーティング。
しばらく時間があったので、Yアナウンサーに少し局内を見せていただきました。 この間も彼女はニュース読んだり、金曜日の自分の番組の録音したりととってもお忙しそう。
で、いよいよ時間が迫ってきまして、スタジオへ。 ヘッドセットを渡される。 やっぱ付けるのかヘッドセット。大体自分の仕事で使わざるをえない時も私このヘッドセットって奴が 嫌い。方耳しかあてない。それで十分聞こえるから。 DJの関谷さんにご挨拶。ドキドキ指数100%。しかし、顔みるなり、またいちリスナーになってしまい、思わず言ってしまった‥。 「よろしくお願いします。関谷さん、この前のミニアルバム買わせて頂きました。良かったです。」 こういう場面でこういう言葉が出てくる自分が疑わしい(笑)。 「えー!!!ほんとですか!!ありがとうございます!。」
このやりとりを聞いていたディレクター氏がまたおっしゃる。 「BJさんさっきYのファンだとおっしゃってなかったですか?(笑)」 あはは、そうそう。でも関谷さんの歌好きですよ。 シンプルで、声が少し杏里に似てる所があるけど。
なんて言ってる場合ではないことに気づいてはいたけど、どうにも落ち着かない。 なのに、もう始まっていた。ドキドキ度120%。
関谷さんとYアナが一生懸命フォローしてくれる。 だけど、Yアナ予定になかったこと突然聞くんだもんなあ(^^;)。一応営業マンの端くれとして 「ここはラジオ番組じゃない。営業先だ!」と自分に言い聞かせる‥ 言葉に詰まったとき、噛んでしまったとき、つい視線をYアナから外してしまう。 すると彼女は、いつも外した視線を追って笑顔で飛び込んできてくれる。 スゲー安心感。 さすがだなあと後で感心することしきり。 予定の10分を少しだけオーバーしたけど無事に終わる。ふう。汗びっしょりって感じ。 ブースを後にして、別のスタジオに入って、Yアナと二人で次の日と次の日の分の録音を取る。 本番の10分で燃え尽きてしまった私、後は何話したかも覚えていないけど、録音だとやり直せるから かなり助かった。 もっともYアナには凄く迷惑かけた。
ふう、なんとか乗り切った。 丁重にお礼を言い局を後にする。
車に戻ったら途端に携帯が鳴る。うちの事務所はここのFM局は受信できないはずなのに、あいつら どこで知ったのか聞いてらしい。 この後、遠くG県の営業先からも携帯に冷やかしの電話が何本か入る。 あっ!そうだった。G県は受信できるんだった。 もっと押さなきゃ!とか、上手だったよ、とか、今喋ってたのじいやさんだよね!とか‥。 やれやれ。
しかーし。肝心のM県からは一本も電話がなかったよ。あれっ(笑)? 本当に効果あったのかなあ(笑)?
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