umityanの日記 DiaryINDEX|past|will
何気なしに深夜テレビをつけた。おや「白黒映像のドキュメンタリだ」。懐かしい。小さい頃、白黒の画面を見た記憶がある。とある山のなかの小学校での授業風景を映じていた。子供達は皆、ちゃんちゃんこというのか、どてらというのか、それらをはおっている。女の子はもんぺ姿だ。冬は身も凍るほど寒いのだ。教室にはストーブがあり、なべがかけてある。湯気がほかほかと昇っている。ふっとよからぬ考えがうかんだ。「あのなべで、熱燗をして飲んだらうまいだろうなああーー」。おっといけない。脱線だ。山の小学校にテレビがやって来た。学校を持ち回りで、一月間、授業に使われる。テレビの画面に見入る子供達。その表情が良い。目がいきいきとして、輝きを放っていた。ある者は口をぽかんと開いて驚き、まゆをしかめたり、真っ白い歯をむき出して、笑ったりしながら、画面に見入っている。その表情は汚れをしらない、赤ちゃんの百万ドルの表情に似ていた。また、戦闘地域で、銃を持って笑っている子供兵士や、食糧難にもめげず力強く生きている子供達の目の輝きにも似ているような気がした。
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