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umityanの日記 DiaryINDEX|past|will
すったもんだしながら、12月も三分の一を過ぎようとしている。本当に早い。そろそろ今年の反省をしてもいいころかな?。今年は自分としては大過なく終わりそうである。ただ、毎年のことながら、いろんな人と出会い、たくさんの別れも経験した。そんな中で、一番つらい別れは叔母の死だったかもしれない。今でも時々思い出す。ホスピス病棟を見舞った時、車椅子に座ったおばを押して廊下を少し散歩した。生簀にたくさんの鯉がおよいでいた。ぼくたちは一瞬立ち止まって赤や、黄色の錦鯉を眺めていた。「きれいね」と叔母がポツリと言った。ぼくは一瞬、驚き、「そうだね」と答えた。叔母は、まるで、その鯉が見納めであるかのように感じていたのだろうか。それとも、もっと生きたいと思ったのだろうか。僕にはどちらか分からなかったが、何故か悲しい気がした。再びベッドに横たわった叔母は、疲れたらしく目を閉じながら、僕にもう帰るように言った。僕も、素直に明日、又来るからと言い残してホテルへ戻った。翌日、朝から会いに行ったが、その日は気分がすぐれないようだった。というより薬の副作用で意識が朦朧としていたのだ。時折、うっすらと目を開けたが、僕を認識できていたかどうかは分からない。僕は、そんな叔母を残して、午後の便で去った。その後、一ヶ月あまりで叔母は、この世を去った。実は明日の日曜日に100ヶ日の法要をすることになっている。僕は行けない。心残りはない。もう僕の心の中では、叔母の供養は済んでいるからだ。ただ、心から「おやすみなさい」と言いたい。今年の反省の第一弾は暗い話になってしまった。次は明るい話の反省にしよう。
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