umityanの日記
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2002年02月06日(水) 進化の担い手

今日は久しぶりに4時に目が覚めた。しばらくうつろんで、起きたのは5時である。まわりはまだ闇に包まれている。僕はいつものごとく洗面をして、やかんで湯をわかす。もちろん温かいコーヒーを飲むためだ。自分で入れて飲むコーヒーって最高。ミルクや砂糖の加減がよく分かっているからだ。人に入れてもらうと、おいしいときもあるが、結構、不満な味の時が多い。まあ、贅沢も言えないが。誰かが言っていたが、うまいコーヒーを飲みながら夜中か早朝に仕事をするのが一番いいって。確かにそう思う。僕は今、こうやってキーボードをたたいている。頭は冴え渡っているようだ。アルコールはないが絶好調と言いたい。言葉がぽんぽん飛び出す。静寂のなかで、僕の部屋だけが、きんきらきんと明るい。やがて、カーテンの外がまどろみはじめ、景色が見えてくるのだ。いまはまだ、街灯の薄ぼんやりした明かりだけが点々と見える。生活の明かりはほとんど灯っていない。小さい頃は、こんな静寂が嫌いだった。意外と臆病で、ちょっとしたことで、びくっつとするような、怖がりやだった。おどおどしながら夜が明けるのを待っていたものだ。それはそうと、こうやって一人で静かにいると、いろんなことを考えてしまう。生、死、愛、憎しみ、経済、不況、親、兄弟、・・・・・・・。
それぞれの、いろんな思いが浮かんでは消え、複雑な心境になる。最近、愛犬、エルが死んだ。朝、新聞がまだかなと、裏玄関を覗くと、やわらかい布でできた丸い布団のなかで、端っこに首をちょこんとのせて、小さな目で僕の姿を追ったエルはもういない。何だか変な感じだ。エルが死んでも世の中はちっとも変わらない。僕の心がちょっと変化しただけだ。僕が死んだときも、おそらくそうだろう。何事もなかったかのように、時は正確に刻まれ、世の中は淡々としているだろう。ただ、僕の死を悲しんでくれる人は何人かはいるかもしれない。僕がエルの死を悲しんでいるように。いずれにしても、僕たち生きとし生けるものは、進化を担う旅人だ。エルが与えてくれたいつわざる愛情は僕の心に刻まれ、僕の心はまた、次の世代に、より昇華されて引き継がれて欲しいものだ。死が避けられないものであればあるほど、「進化を担う旅人」という言葉が慰めになるというか、安心感を与えてくれる。何度も書くが、よりよい進化の担い手になりたいものだ。


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