umityanの日記
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2002年02月28日(木) 太陽とカラスーー一体どういう関係?

早、二月の末日。つい先日、正月を迎えたばかりなのに、月日だけは無常にどんどん過ぎていく。中国のことわざで、鳥兎匆匆(うとそうそう)というのがある。鳥は太陽で兎は月を指し、月日のたつのは早いという意味だそうだ。早く大人になりたかった幼年期とは違い、今は「うらむべき日月なり」、である。今日は雨混じりのどんよりした天気だ。温かい。なんでも四月上旬の気温らしい。春の憂鬱というには早すぎるか?。新聞を広げた。どこを見ても心打たれる記事はなさそうだ。不景気の話と、事件で埋め尽くされている。そんな中で、おや、おもしろい記事が一つあった。さすがに、こういう論説やコラムを書く人の視点はすばらしい。カラスと関係がある話だ。あの、憎まれっ子のカラスが、奈良県明日香村のキトラ古墳の壁画に描かれていたらしい。キトラ古墳には東西南北に、それぞれ、青竜、白虎、玄武、朱雀、と、四つの神が描かれているという。神に守られて安眠したいと思うのは現代も古代も同じなんだろう。今度は黒いカラスの絵が見つかり、なんでも、三本足らしい。古代中国では、太陽に三本足のカラスがいると、信じられており、黒点をあらわしていたと言う。又、カラスを金鳥、陽鳥とか呼んで、慕われていたと同時に、空を飛ぶ鳥は霊魂であるとして、尊重されていたようだ。驚いた。さらに、記事は面白く続く。
日本にも三本足のカラスの民話があり、もともと犬も三本足だったが、歩くのに不便なので、権現様に願をかけたところ、カラスの足を一本とって、犬に与えたとのこと。そうして、カラスは足が二本、犬は四本になったと言う。犬が小便をするとき、片足を上げるのは授かった足を汚さないためとか。笑ってしまった。よくできた民話だ。今から1000年たてば、今の時代のことがどう描かれているだろうか?。「超ウルトラ不景気が続き、動物虐待、幼児虐待が日常茶飯事に行われていた、疎ましい時代」と、書かれるかもしれない。地球がそれまでもてればの話だが。


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