umityanの日記
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最近、世の中がギスギスしていている。娑婆世界の風当たりが強いのだ。不況下の社会不安の中では、ギスギスは当然と言えば当然かもしれないが、なんとなく釈然とせず、何故だろうといつも思っていた。その答えらしきものが見つかった。「コンプライアンス経営・・・・法令や自主行基準の遵守及びそのための企業内における体制の整備」と、「自主行動基準・・・・企業または団体が自主的に行動すべきルール」が、世の中に浸透してきたということである。 国の規制緩和が進むなかで、それを補うものがなくてはならない。それが、コンプライアンス(compliance)とコード・オブ・コンダクト(code of conduct)ということだろう。要するに、規制を緩和して、健全な競争社会を構築するためには、企業は法令は言うまでもなく、社内規則、社是、経営理念等、さまざまな規則を遵守し、企業経営の透明化をはかり、自主管理できる体質を強化しなさい、と言う事だろう。 これは企業のみならず、われわれ消費者にも同じことが言える。企業を選択したり、契約を結ぶには我々、個々人が当然、自己責任をもってやらねばならない。これから先は、相手におんぶ抱っこではいけないのである。 しかし、最近、役所や金融機関へ行って、不愉快な思いをさせられた。必要以上に書類の提出を求められ、二重、三重にチェックされるのである。ひとつの書類で証明できるのに、蛇足ともいえる追加書類を要請され、思わず切れたことがある。 今、考えてみると、これがコンプライアンスの実践だったのか、と言うことになるが、これじゃ、規制緩和どころか、規制強化である。おまけに、サービスだって低下するだろう。確かに企業が法令を遵守し、規則や基本に忠実なのはよいことであるが、もう少し勉強して蛇足をなくしてもらいたいものだ。蛇足のために動く時間は双方にとって、大きな損失だからである。蛇足のないコンプライアンスなら、大いに歓迎である。
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