umityanの日記
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| 2002年04月05日(金) |
苦悩と快楽は紙一重か? |
苦悩と快楽は紙一重か? at 2002 04/05 12:06 編集
楽しい時間はすぐ過ぎてしまう。「わおーーわおーー」と言いながら、ママの手造り料理に舌鼓を打った。「ママの料理はうまいね」と友が言うと、ママいわく、「おいしいでしょう。心をこめているもの」ときた。さすがに、自らの料理をほめるとは、たいした自信である。普通なら、「そう、ありがとう。うれしいわ」ではないのかと思ったが、まあいいか。 そうこうするうちに、時計が10時を回った。さあ、腹ごしらえもできたので、次はナイトラウンジでも行って、ゆっくりだべろうということになった。僕の頭の中には、すでに、「しゃなりしゃなり」のママの顔が浮かんでは消えていた。タクシーで5−6分のところである。ママに電話を入れたら、「空いていますよ、お待ちしています」とのこと。こうなれば、行かなくちゃ。そうそう、井上揚水さんの歌を急に思い出した。「行かなくちゃ、行かなくちゃ、君にーー会いに行かなくちゃ。冷たい雨が・・・・・・」とか何とかだった。見事、車はすべるように店の前に到着。僕と友人はチャペル式の扉を開き、すいこまれるように中に入った。奥のソファーに案内された。ワインでも飲むか、と思ったが、すかさず焼酎を注文。いつものパターンなので、従業員さんも周知のこと。「お湯割りですね」ときた。ピチピチのレディーたちが、「いらっしゃいませ」と笑顔で登場。僕も友も、再度、「わおーーー」の雄たけびを、と言いたいところだが、「ぐっ」と抑えて、静かに会話の世界へ。僕達の会話は、身の上話を皮切りに、よろず話へ展開。何でもござれで結構、はずむ。こういう時は、話題が豊富だと、重宝される。ただ、重宝されることと、もてることは同じではない。僕達はどちらなのかよく分からない。しばらくして、しゃなりしゃなりのママさん登場。ママから、「先生、いつも有難う」と、ぱちくりんと、ウィンクの一つでもされると、もう、でれーーーっと、なってしまう。友も、「ママさんは美しいーーっつ」と、小さな目玉を白黒。彼の苦悩は一体どこへ行ってしまったのか?。すでに昇華されてしまったのか?。まあ、ここは苦悩を語る場所でもない。とことん楽しく過ごすところだ。どのくらい時間がたったのだろう。僕は腕時計を持たないので分からなかったが、ボーイさんが、ローソクをともした小瓶を持ってきた。「時間ですよ」と遠慮がちに言うので、僕はすかさず言った。「僕達はいつも無制限一本勝負だ」ってね。「はい、わかりました」と言うことで、もうしばらくいることにした。 それにしても、「若い」と言うことは最高にすばらしい。僕達も今、隣に座っている彼女達と同じように若い頃があったと思うが、そのころは一様に貧しく、こういう華麗なアルバイトもできなかった。そのうえ、彼女たちほど大人でもなかったような気がする。時々思うことがあるが、今の精神年齢をもって、彼女達と同じくらいに若かったらなあーーーー」と。はかない夢としりつつ、時はどんどん流れていく。彼の苦悩話を聞かないまま、帰宅の時間が迫ってきた。(続く)
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