umityanの日記
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2002年08月08日(木) お盆に何を思う?

お盆に何を思う?
at 2002 08/08 09:10 編集

あれよあれよと言う間に、お盆が近まってきた。正月と並び称して、国民的大移動の時期である。「故郷は遠くにありて思うもの」とはよく言ったものだ。野山があり、古びた家と墓があり、じいさんや、ばあさんたちがそこに眠っている。いずれ、自分も眠ることになるのか、まだよく分からないが、先祖あっての今の僕である。おいしい香をたき、そっと手を合わせる。感謝の気持ちで胸が一杯になる。人はこんな時、墓や仏壇に向かって何を語っているのだろうか。僕は、たいてい、早くに亡くなった父に、「父さん、ただいま帰りました。元気でやってますよ」と言うことにしている。それ以上はちょっぴり恥ずかしい気がして何も言えない。まさか、父に向かって「今まで犯してきた罪をお許しください。アーメン」とも言えないだろう。
故郷に帰って思うことは、風景や環境は大きく変わったにせよ、母の愛は昔も今もちっとも変わることがないことだ。ただただ、僕達出来の悪い子供のために、せっせと尽くす。「そんなことまでしてくれなくても、自分でやるのに」と思うけど、母は黙々とそれをしてしまう。こういう時は、親孝行として黙って、母に従ったがいいのかもしれない。母の手を煩わさなくなると母も淋しいに違いないからだ。やはり母の前ではいつも子供のままなのだ。
そんな母も随分歳をとった。老いていく母の姿を見ることは忍びないが、父に対する言葉のように、元気でいることが最高の親孝行に違いない。
昨今、家庭の絆が荒れていると聞く。幼児虐待や家庭内暴力。豊かさを求めるあまり、心を喪失した現代がかかえる病気かもしれない。


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