umityanの日記
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| 2003年06月19日(木) |
ひさびさの台風に思う。 |
ひさびさの台風に思う。 at 2003 06/19 11:31 編集
久々に台風が当地を襲っている。もう、7ー8年前だったか、ゆうに風速50メートルを越すかと思えるような台風がやって来た。そのときのことが、今、目の当たりに思い出される。サッシの窓が弓なりに曲がり、隙間から雨が打ち込む。今にも外れそうな、窓たちを、なすすべもなく眺め、恐怖におののいた。一睡もせずに、翌朝、外を眺めた光景はあまりに無残。かわらが縦横無尽に飛び散り、木の枝が、所狭しと庭を埋め尽くしていた。いつも自然をめでている僕が、このときだけは自然を憎んだ。
そうは言っても、子供の頃は台風がやってくると、嬉しかった。こう書くといろんな人に怒られそうだが、こういうまさかのときこそ家族の団欒があったからだ。家族が皆、心を一つにして雨戸を縄で固定し、停電になると、ろうそくをともして、暗がりの中で、身を寄せながら、台風の過ぎ去るのを待っていた。母が、茶菓子なんか出してくれて、日ごろ話さない、いろんなことを話してくれた。こういう暗がりの中で聞く幽霊の話は、そりゃあ、台風以上に怖く、思わず台風の存在さえ忘れてしまったものだ。
いつだったか、もう時期の記憶はないが、海岸の海が堤防を破って、街中に侵入してきた。僕の家は海岸の近くにあったので、すぐ、床下浸水だ。雨風が弱くなった頃、僕たち兄弟と母は、はだしになり、通りにあふれた水中を歩いて、海岸の方へ行った。どんな状況なのか、様子を見に行ったわけだ。まだ、若かった母は、器用にロングスカートを捲し上げて、白い足を見せながら、水の中を歩いていた。その格好が様になっていて、なんとなく美しいと感じたものだ。
おっと、今、感慨に浸っている場合ではない。まもなく、風が一番強くなる頃だ。 以前の台風ほどには風も雨も強くはないが、まだまだ、用心しなければならない。 今日は学校も休みらしく、と、同時に僕の仕事もあがったりだ。こんな日こそ、のんびりとパソコンの前に座って、何かをやっていたい。そして、静かに待とう。台風がなんの置き土産をのこさずさっていくことを願って。
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