大 将 日 記
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以前にも記したが、私は一昨年まで魚屋を営んでいた。場所は千葉県習志野市谷津 と言う所で、その昔は谷津遊園。今は谷津干潟や谷津バラ園でとても有名な街だ。 私はそこに住んでいた子供達ととても仲良しだった。普通の魚屋では無く、子供達 が沢山集まるお店として本当に有名だった。 当時開設していた魚屋と私の趣味のHPの中には、谷津の子供達の顔写真が本当に 沢山掲載されていて、それを見た地方に住む子供達のお爺ちゃんやお婆ちゃんから お礼のメールが届く事もまれだった。 そんな子供達には毎年年賀状を出していたのだが、今でも私はそれを続けている。 折角縁があってこの広い世界の中で偶然にも巡り合え、そして仲良くなれたのだか ら、全員と言う訳にはいかないが、今だから言うとある意味私達から見て【特別】 な子供達には今でも年賀状を欠かさず出すようにしている。
昨年は私の伯母が亡くなった事もあり、喪中で年賀状は出さなかったのだが、今年 は先日紹介したような年賀状を谷津の子供達にも出してみた。 すると、随分と反響がありまして、特に今は演劇を中心に生活している事を皆さん が喜んでくれていました。
しかし、最近は年賀状印刷もPCとプリンターの進化により、手軽に自宅で出来る ようになったものですからいろんな思考を凝らした年賀状が数多く届くのですが、 子供だけが写っている写真年賀状って言うのは私はあまり好きではありません。し かし、谷津の子供達の年賀状はそれでOKだと思いましたね。懐かしくって懐かし くって目がウルウルしちゃいましたよ。
2年の歳月と言うのは、大人は変わらなくても子供は大きく変わるものです。当時 保育園に通っていた子供が既に小学3年生になっていたりすると、雰囲気と面影は 残すものの、もう全然違うんですよね。
皆、このKey StationのHPを見てくれたそうです。ありがたい話しです。
私はいつの頃からか子供が本当に大好きになりました。だからいつか子供向けのお 芝居が出来たらいいなぁと思いました。出来たら谷津の子供達に観て貰いたいと思 っています。 何度も書いていますが、高校時代を最後に舞台から遠ざかっていた私を再び演劇の 世界に戻してくれたのは、魚屋時代にチョクチョク買い物に来ていた女の子でした。 その子は幼稚園に通っていた頃から私のお店に買い物に来てくれていたのですが、 気が付けば今春には小学5年生になってしまいます。
時間は淡々と流れ、二度とは戻れない物を無限に作っていきます。そして全ての人 間にいろんな『成長』と言う物を与えてくれるのですが、たまには心だけが『あの 頃』に戻るのも良いと思います。
谷津のみんな、魚屋のオジちゃんはこうして元気に頑張ってるよ。だから今度逢え る時は、みんな笑顔で逢いたいね。オジちゃんはみんなの事を忘れて無いよ。魚屋 を辞める時にみんなから貰った記念品は、本から折り紙から訳の解らない絵まで、 本当に全部大事にしているからね。
ありがとう。みんなが今の南風を作ってくれたんだからね。 だから、みんなの為にも面白い舞台を作るから、いつか必ず観に来てね。
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