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朝から、かずぴーが騒ぐ。
「ズボンがない!」と言う。 昨日、はいて帰ってこなかったのか? 試合会場においたままとか。
「そんなことはない!」と言う。 だったら、ないわけないじゃないか。
「それがないから、おかしいんだ!」と言う。 おかしい、って言われても、彼以外に知っている人がいるとも思えず。
昨日、帰宅して以来、彼以外には誰も彼の部屋に入っていないことは およそ彼もわかっているはず。 が、どこを探してもないので おかしい=自分には覚えがない=誰かの仕業かも という疑念を抱いているもよう。
予備のズボンをはいたはいいが、ベルトがないので ずるずるしながら出かけて行った。 雨が降りそうだったので「傘を持って行きなさい」と声をかけたら 「いちいち、うるせーな」と言われた。
何かと苛立っていたのはわかるが、そんな言い方は許せない。
玄関のドアを開け、走り去ろうとしている彼の背中に 「謝りなさい!!!」と怒鳴った。 近所の手前も何もあったもんじゃない。 こんな時はひるんではいけないのだ。 バス停まで追って来られたら困ると思ったのか 「ごめんなさい!!!」と怒鳴り返してきた。
ふん!と思い、彼も「ふん!」と思っていることだろうと思う。
そして午前中。 洗濯しようと思ったら、洗濯カゴの中のテニスウェアに混じって 丸まったズボンが出てきた。 犯人は君だよ、かずぴー。
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