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2004年12月08日(水) 親子

この頃、毎朝、母から電話がある。
本当のところ、うんざりしている。

でも。
事態をこじらせると困るのは自分なので
なんとか付き合っている。
わけのわからない老人をなだめるのは
小さい子どもをなだめるのより、ずっと手がかかる。

夜中の見回りも相変わらず。
母が寝静まった深夜、こっそり(耳が遠いのでそんな必要もないのだけど)と
家に忍び込んでは火の点検。

12時頃に行く事が多いのだが
時々、母がまだ起きていることがあって
そんな時は、2〜3時間経ってから出直す。
ところが。
先日は、二度めの巡回(3時半頃)にもまだ起きていた。
『まだ起きていた』のか、『また起きていた』のかはわからないが
布団も敷かず、部屋の電気は消して
読書灯の下で、なにやら予定表(カレンダー)に見入っていた。

もともと、母は大変な早寝で
夜9時頃には真っ暗になる家だったのに。
昼寝でもして眠れないのか、それとも・・・。
読書灯のもとで丸くなっていた母の後ろ姿が目に焼き付いて忘れられない。

あの家で、父と母と私と弟と、4人で暮らしていた時代があった。
母が家族と共に過ごした日々は
母の都合には関係なく、少しずつ変化を遂げて
やがて母一人があの家に残ることとなったのだ。

耳もろくに聞こえず、することもなく
独りぼっちで過ごす長い夜は
どんなに辛く寂しいものだろう。

母の姿を見て、自分の将来を思う。
それでも一緒には住めないと思う心境を
よーく覚えておこうと思う。

母の入居先は、未だ決まらず。



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rachel |MAIL

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