風の行方...深真珠

 

 

死神の微笑み <28> - 2003年04月02日(水)

僕は「違和感」に多少ダメージを与えることはできたが、決定的に打ちのめすことはできなかった。
打ちのめすことができないとしても、自分の中から排除することもまだできなかった。
前よりも確実に「違和感」の輪郭を掴んでいるのだが、そこに焦点を合わせれば合わせるほどぼやけていった。
僕は上を向いて、空を仰ぎながら深いため息をついた。
できることなら、僕の中のネガティブさのすべてを空気に預けてしまいたいと思った。
−夜の間に浄化された空気−
あの笑顔の素敵な駅員のことを思い出してしまった。
−やれやれ−
あの駅員まで僕にまとわりつくのかと思うと少し嫌な気分になった。
「あっ!今だ。」と僕はいきなり叫んでしまった。
あの少女が現れるタイミングだ。
今まで2回ともこういうタイミングだった。
僕は自信をもって振り向いた。
しかし、少女はいなかった。
誰一人としていなかった。
人影すらなかった。
僕はまた海の方を見た。
自分が情けないという思うより、少女がいなかったという残念な気持ちでいっぱいだった。
結局、5時過ぎまで浜辺にいたが少女は現れなかった。
僕はその時間に文庫を半分程読み、缶コーヒーを4本飲み、数え切れないくらいのため息をついた。
真上で輝いていた太陽は、次第に傾いていき、恥ずかしそうに赤く染まったあと、ビルの隙間に隠れていった。
僕は辺りが完全に暗くなってしまう前に浜辺を出発した。
道沿いにはいくらかの電気がついていて、僕の足元を照らしてくれたおかげで、迷うことはなかった。
道のりを半分までやってきたところで、空は完全に暗くなってしまった。
街のあちらこちらに電気がついて、昼間とは違う活気がでてきていた。
今日の夕飯は目に付いたパスタ屋で済ませることにした。
入り口はレンガ造り風にしてあって、いくつかの観葉植物が綺麗に並べられていた。
一段あがると、掲示板が置いてあって今日のおすすめが書いてあった。
「ベーコンとアスパラのペペロンチーノ シェフおまかせコース(グラスワイン一杯サービス♪)」
僕は迷ったあげく、シーフードカルボナーラを注文した。
店内を見渡すと、内装は木目調になっていて、照明を少し落として落ち着いた雰囲気にしたあった。
BGMはジャズっぽい感じで、僕にはそれが店の雰囲気と合っているのかよくわからなかった。
シーフードカルボナーラを2口食べたところで、ガーリックトーストを頼んだ。
それを最後に皿に残ったソースに付けながら食べた。
かなりおいしかった。
ウエイトレスのおねえさんがもう少しかわいかったら3食ともここで食べるかもしれない。
もう一度本屋に寄ったが読みたい本がなかったのでそのまま旅館に戻り、ゆっくり風呂にはいって、ビールも飲まずに本の続きを読んだ。
そして、読みかけだった文庫を全部読み終えたところで寝た。
僕が思っていたような浅いミステリーではなかった。
昨日、黒いプラスティック製のゴミ箱に捨てたティッシュはなくなっていた。


今日はちょっと長めです。
やっと半分まで来ました。

最遊記リロード2読んだ。
いや〜、相変わらずかっちょえぇぇぇぇ。
3人して、三蔵を「ぶっとばしてみてぇ」って言ったときは笑いました。

CDTVでラルクがとりあえず流れて、ほっとしてます(笑)
「winter fall」「HONEY」「snow drop」「HEAVEN'S DRIVE」は確認。



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