死神の微笑み <32> - 2003年04月06日(日) 体を左に向けて、歩き出した。 首を少し右にねじって、目線は一番手前の道を見ながら歩いた。 一番手前の道が、一番正しい道のように見えていた。 違う世界への道は白くもやがかかったようになっていたし、出口への道はアスファルトがあまり見えなかったし、奥へ入り込む道は必要以上に綺麗だった。 −これでまたあの少女に会える− 僕は雪の世界で、ひとつの希望を見つけたような気がした。 その道は、確実に僕を少女のところまで導いてくれているはずだったが、それは簡単なことではなかった。 道を見ながら歩いていると、二つに別れていた。 真っ直ぐと左。 どちらかが少女への道で、片方を選ぶとゲームオーバーになるんだと思った。 分かれ道になるたびに、足を止め、目を閉じてどの道を進むべきなのか考えた。 道の先を見つめ、そこに少女の面影を感じた。 少女の声や匂いを、僕の五感の持ちうるすべての力を使って感じ取った。 どんな小さなものも見逃さなかった。 中には、少女以外の声や匂いもあった。 ある声は純粋に夢を語っていたし、ある声は行き場のない怒りに満ち溢れていた。 透き通った心地のいい匂いがあれば、川底に溜まったヘドロを10年ほどぬか漬けにしたようなひどい匂いもあった。 それぞれの道には、それぞれの声や匂いがあり、それぞれの人生があった。 ある者は立ち止まり、ある者は全力で走り、ある者は消えていく。 そして僕という男は、立ち止まることも走ることも消えることさえも出来なかった。 僕は何度か左に曲がり、何度か右に曲がった。 そして着いた先は、少女と出会った浜辺だった。 今日はサッカーの練習はなかったんだけど、 親にはあると嘘をついて、ずっと家で遊んでました。 はぁ・・・ほんと幸せでした。 後ろめたさがないわけじゃないけど、これも月〜土をがんばるためです。 窓を全部あけて、空気の入れ替えをして、すっきりした。 天気のいい日曜日の昼間じゃなきゃできないよなぁ。 今日載せたのはちょっと短めです。 最近長めだったんで・・・。 やっぱ長いと読みづらいから。 僕の文章には独特のリズムがあると言ってくれた方がいる。 それが「何か」はその人はわからないと言ったし、僕にもわからない。 でも、それがもし僕のアイデンティティーになりうるのだったら、 僕はとても嬉しいと思う。 素直にそう言いたい。 ...
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