Orangeのスマさん日記

2004年03月17日(水) 僕と彼女と彼女の生きる道 11話

エキストラ

「砂の器」のエキストラに参加されたみなさんお疲れさまでした。
参加したいと思っていたのですがどうしても朝6.7時というのが私には無理だったので
あきらめました。いい作品になるといいですね。
本当にお疲れさまでした。


僕と彼女と彼女の生きる道 11話


まず、涙が止めどなくもう止めどなく流れました。


凛ちゃんの7年間を知っている母親とこの数ヵ月を知っている父親。

寝返りをうったこと
熱を出したこと
初めて立った日のこと
「お母さん」と呼んでくれたこと
「おはよう」が言えた朝のこと
日々の成長を見守っていたことを。

母親は知ってるこの7年間を。父親は知らない7年間。


一緒にジュース作ってくれたり
一生懸命ごはん作ってくれたり
雪を見に連れて行ってくれたり
ぎゅっとしてくれる

そして、逆上がりができた日のこと

父親は知っているこの数ヵ月を。母親は知らないこの数ヶ月。


「凛はわかっている。もう3人で暮らせないってもうわかっている」
「もう3人一緒って言わないから」

7年間と数ヵ月を娘は知っている。彼女だけが知っている。


「徹朗さんは立派な父親です」
可奈子の母親ははっきりと言った。自分の娘への罰だ。愛ある罰だ。
可奈子もそれをわかっている。
「徹朗さんと暮らしても可奈子と暮らしても凛ちゃんは幸せだと思う」

家庭裁判所は親権を可奈子に、とした。
これが妥当なのかもしれない。うん、妥当なのかも、そうだよね妥当なんだよね。
でもね、可奈子なんでそんなに早く連れて行くんだよ。
わかるよ、可奈子の気持ち。早く早く凛ちゃんが父親をもっと好きになる前にって。
私は徹朗の顔が見れなかったよ。
見たら私は声を出して泣きそうなくらい胸が締め付けられるくらい泣きそうだったから。
徹朗の顔が目が呼んでいたよ、凛って。
涙がたまってた。でも黙って見送った。
凛ちゃんも何も言わなかった。言えなかったんだよね。

今の気持ちはどんな言葉でも表せない。徹朗も凛ちゃんも。
そして可奈子も。

徹朗の顔は今思い出しても涙が出てくる。苦しいんだよね。
でも他の人達も苦しいんだよね。みんなそれぞれの気持ちがわかるから
見ている私も苦しくなるよ。せつないよ。

今は涙が止めどなく流れるだけ。


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