予感 |
予感
そう、それは予感してた 10歳にも満たない 自分にも そんな予感は、あった
家の鍵を 開けた時に、何故か そんな気がした 存在感を無くした 大きな鏡がそこに立ってる
あの人の匂いは 石鹸の匂い それとも・・・
会いたいかと お前は聞く
私は答えない
いや、ほんとは答えられない 答えなんて無いんだ そう・・答えは無い
車のヘッドライトが眩しい 真夜中の道
はらぺこが悲しいんじゃなく ひとりが悲しいわけでもない ヘットライトが眩しいんだ
何処に行けばいいんだろ 何処までいけば そもそも行くとこなんて 何処にもないのかも
あの日から寝る事が嫌になった 何故だか、わからない ひとつ眠る度に 何かを無くすから? あの人の夢をみるから? そう不思議な事に 一度もあの人の 夢は見ない
1度だけ、あの人に会った しらじらしい会話が 少しだけ続く
ごめんねと、あの人が言った
しばらくして私は
いいよ夢なんて見てないから そう答えた
次の日あの人はスーツとネクタイを 買ってくれた 始めて着たスーツは その場の雰囲気そのものの 着心地だった
そのまま汽車に乗る スーツは途中で脱ぎ捨てた
街に帰ろう
街に−−−
見つけた記憶
ふと 如何してるんだろうか?と・・・
記憶をたどり始める
それは 止まったままだった
watasiの手が 少し時を動かした。
君は息をし その心臓を 動かしているだろうか?
無感情にぼっと そんな事を思う
甘美ではない記憶
パソコンの中に静かに埋もれている記憶
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2002年11月04日(月)
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