カウントシープ
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一日明けて、少しショックが治まってきたので書こうと思う。
ボクには伴侶がいる。2年前に生涯を共にすることを誓ったのだが、そいつが癌に罹っていたことが昨日、解った。一週間前に組織検査をうけて結果を待っていたのだが、悪性だと聞いたときには目の前が真っ暗になった。
相方は、ボクの顔をみたらポタリと少しだけ涙を流した。自分のことでは滅多に泣かないヤツが泣いたので、ボクは間抜けにも『何とかなるさ』としか言えなかった。 まだそんな年齢でもないのに、なるときはなるのだ。
一緒にお昼ご飯を食べた後、ボクは仕事に戻ったけれど、それからは殆ど上の空だった。いつもより少しテンションは高かったかもしれないけれど、そうしないと涙が浮かんできそうだった。不謹慎だけれど、相方が死んでしまうことを想像した。突如一人ぼっちになってしまう想像をしたら、悲しかった。そんなはずは無い、手術をして治るんだ、と思いながら、悪い想像がどうしても浮かんできた。
家に帰ってからそのことを話したら、相方も自分が死ぬことを考えていたというので、色々話した。ボクを残しては死ねないというので、ボクはまた泣きたくなったが、今はコイツの前で泣いてはいけないと思ったので泣かなかった。
昼間、病院で泣いたのはどうしてか、後で聞いてみたら、(聞くのは心無いかとも思ったけれど、どういう涙だったのか知りたかった)ボクの顔を見たら安心したと言ったので、ボクは出来ることは全部してやろう、と思った。
ロビン
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